送 信 塔 見て歩き
兵庫県 ・ 中継局
直接訪問の画像は匿名希望様提供です。


淡路三原テレビ・FM中継局  2008年5月、2016年4月撮影

淡路三原中継局は、神戸淡路鳴門自動車道・緑PAの南側、細谷山にあります。淡路島の南部、南あわじ市の旧緑町・旧三原町などを
エリアとする中継局です。
この中継局の特徴としては、NHKとサンテレビは通常のUHF送信ですが、大阪民放4局は「関西国際空港会社」が免許人となる
「受信障害対策中継局」として開局していることです。


当中継局は、NHKテレビが1973年1月、SUNが1973年12月の開局です。また、FM中継局も置局されており、
NHK−FMは1975年7月、Kiss−FMは1990年10月の開局です。 これらは共用の中継局です。

テレビ送信アンテナはNHK・SUN共用の4L2段2面+4L1段1面(垂直偏波)の構成です。
受信は、NHK−Gは、約750m離れた地点の1.8mグリッドパラボラと送信点の4mグリッドパラボラの併用で神戸基幹局受け、
NHK−Eは、送信点の8素子八木2列で生駒山受け、SUNは4mグリッドパラボラのみをNHKと共用していたようです。

FM放送の送信アンテナは2社共用の3素子八木2段3面(垂直偏波)、受信は5素子八木2列で神戸基幹局受けです。
当FM中継局は、なぜか垂直偏波での送信です。(調べてみると、近畿管内でFMの垂直偏波は、ここだけですね。)

ところで、淡路島の南部地域は、従来から生駒山の電波が受信できる地域です。しかし、1994年に開港した「関西国際空港」に
離発着する航空機の影響で受信環境が悪化したため、関西国際空港会社が免許人となって、大阪民放4局を再送信する中継局が
1996年11月に開局しました。この中継局は、SHF波による送信です。

SHF中継局については、送信アンテナの形式は、「特殊反射鏡アンテナ」と云うようです。鉄塔に2段付いており、
上段がABC・YTV共用、下段がMBS・KTV共用のようです。
また、受信アンテナは、各社個別に8素子八木2列だったようです。(生駒山を通常の方法で受信して、電波の品質に
問題なかったのかは未確認です。また、SHF中継局の、これ以上の仕様については不明です。)

NHKとSUNは2009年3月にデジタル化されました。一方、大阪民放4社は、デジタルでは航空機の影響を受けないのか
デジタル中継局は開局していません。
ただ、当中継局には南淡中継局へ番組を送るために、TTL固定局が併設されており、NHK・SUNとともに大阪民放4社も
固定局を設置し、パラボラアンテナがデジタル中継局鉄塔にあります。デジタル固定局は、南淡中継局の開局に合わせ
2010年3月から運用されています。


それでは画像で紹介します。最初は当方が2008年5月に撮影した遠景画像です。


神戸淡路鳴門自動車道・緑PAからの遠景です。

拡大しました。 送信アンテナが見えます。

 


場所を変えて撮影

 


拡大しました。 全景が見えます。 

 


下部を拡大、右に出っ張った部分は、大阪民放4社の
SHF送信アンテナです。

その下は、NHK−Eの生駒山受信八木アンテナと思われます。

送信アンテナは、先端がNHK・SUN共用(4L2段2面+4L1段1面・垂直偏波)、
その下はFM共用(3素子八木2段3面・垂直偏波)です。

 


大阪民放4社の受信アンテナと思われます。

FM受信アンテナでしょうか、それとも樹木でしょうか。

 


匿名希望様より、2016年4月に直接訪問した画像が届きました。 ありがとうございます。

当デジタル中継局は固定局と一体化しているため、まとめての紹介になります。
また、別棟のアナログ中継局はFM部分を残して撤去済みです。
 

デジタル中継局 ・ 固定局側から見た全景です。

左 ・ FM(旧アナログ)、右 ・ デジタルです。

 


デジタル側から見た敷地の様子です。

 

デジタル鉄塔を角度を変えて2枚。 パラボラの向きなどは、下方で説明します。

 

送信アンテナです。形式はアナログ同様、4L2段2面+4L1段1面(垂直偏波)です。 角度を変えて2枚。

 

NHK・SUN共用局舎と大阪民放4社共用局舎が並んでいます。 角度を変えて2枚。

 

それぞれの表札です。

 

左画像のの2段のプレートパラボラは、NHK・SUN共用の姫路固定局(仁寿山)ダイバシティ受けTTLです。
右画像のグリッドパラボラは、大阪民放4社の生駒山放送波受けです。

 


こちらは、上がNHK・SUN共用南淡中継局向けTTLです。
下は大阪民放4社共用南淡中継局向けTTLです。

ケーブルにシールがあります。

 


局舎とつながるラックです。

銘板です。全社の表示があります。

 


NHK・SUNのGPSです。デジタル中継局・固定局側から見た全景です。

大阪民放4社のGPSです。

 


ここからは、FM中継局(旧アナログ中継局)の紹介です。

全景を角度を変えて2枚。

 

送信アンテナを角度を変えて2枚。

 


奥がFM局舎です。
手前にも局舎があります。

表札です。アナログ時代には、この下にSUNの表札もあったようです。
左画像の扉のところを参照ください。

 


受信アンテナです。

FM局舎とつながるラックです。

訪問者様からの情報では、車でも行けルートは分かりやすいですが、悪路の部分があり、轍にハマると脱出困難とのとです。

 

中継局データ

NHK総合 NHK教育 MBS ABC KTV YTV SUN
チャンネル 49ch 51ch 73ch 75ch 77ch 79ch 53ch
出力 30W 30W 5W 5W 5W 5W 30W

アナログテレビ放送は2011年7月24日をもって終了しました。
大阪民放4局の中継局は「関西国際空港会社」が免許人の受信障害対策中継局として開局していました。

NHK−FM        82.9MHz   10W
Kiss−FM KOBE  79.9MHz   10W


デジタル NHK総合 NHK教育 SUN
チャンネル 22ch 13ch 26ch
リモコン
出力 各局とも 3W

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