送 信 塔　見て歩き
兵庫県 ・ 中継局
匿名希望様提供の画像で紹介します。

北淡垂水テレビ中継局　　２００４年１０月、２００８年５月撮影、２０１６年４月撮影
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（２０１６年のものが直接訪問の提供画像です。）

北淡垂水（ほくだんたるみ）中継局は、淡路島の北部の汐鳴山（「しおなるやま」と読むようです。）にあります。
この山には、海上保安庁が所管する「大阪湾海上交通センター（大阪マーチス）」もあります。

当中継局は、対岸の神戸市垂水区や明石市などを放送エリアにしています。　２００６年３月にデジタル化されました。

まずは、当方が撮影したアナログ時代の遠景画像です。

上記画像を拡大すると「北淡垂水中継局」らしい鉄塔があります。 （並んでいる２本）　２００４年１０月撮影

こちらは、明石海峡大橋上から撮影です。　　２００８年５月撮影 大きなパラボラが２基見えます。

「大阪湾海上交通センター（大阪マーチス）」です。　２００８年５月撮影

匿名希望様より、２０１６年４月撮影の直接訪問画像が届きました。ありがとうございます。

ここで、かつてのアナログ中継局の説明です。

当中継局は、まずＮＨＫが１９６７年３月に開局し、続いて大阪民放４社が１９６９年４月、ＳＵＮが１９６９年１１月に開局しました。
開局時期の関係なのか中継局は、ＮＨＫと民放の２グループに分かれて設置されています。

まず、ＮＨＫ中継局です。
局舎上に鉄塔があります。送信アンテナは、４Ｌ４段１面（垂直偏波）、
受信は、２波共用４ｍグリッドパラボラで神戸局受けです。教育テレビは、１９９４年８月までは生駒山を受けていました。
（約７０ｍ離れた地点にある、以前の受信アンテナの８素子八木は、予備アンテナとして現役です。）
デジタルアンテナは、鉄塔の中間部に取り付けられました。

次に民放中継局です。
こちらも局舎上に鉄塔があります。送信アンテナは、４Ｌ４段１面（垂直偏波）、
受信は全社共用４ｍグリッドパラボラで神戸局受けです。
大阪民放４社は、予備で約１５０ｍ離れた地点で８素子八木にて生駒山も受けています。
（アナログのみの時代の受信パラボラは、大阪民放とＳＵＮは別々だった可能性があります。）
デジタルアンテナは、こちらも鉄塔の中間部に取り付けられました。

また、２０１３年６月には、モバキャスが民放鉄塔を使用して開局しています。
ご存知の通り、モバキャスは、今年（２０１６年）６月末をもって閉局します。

それでは、画像で現在の様子を紹介します。

ＮＨＫ中継局

全景です。

送信鉄塔です。

表札です。

看板です。

壁面の２ｍプレートパラボラは神戸妙法寺局へのＴＴＬ送信用です。

離れた場所に地面から建つパラボラがあります。

拡大しました。３ｍプレートパラボラです。

民放５社共用中継局

送信鉄塔も角度を変えて２枚。

民放共用の送信アンテナです。 全社共用４Ｌ４段１面（垂直偏波）

こちらは、モバキャス送信アンテナです。 ４素子八木５段２面に見えます。

民放局舎です。

別棟にモバキャス局舎があります。

モバキャス受信パラボラです。

モバキャスモニターアンテナです。

ところで当地では、地上デジタル放送開始に先立ち、実験施設がＮＨＫ中継局の隣にありました。
施設の状況を書いておきます。

実験施設の規模はＮＨＫ中継局と同様の大きさでした。

ここから実際に、４Ｌ２段２面の送信アンテナから放送電波を出していました。また、生駒山からのＴＴＬ受信と同一チャンネルで
送受信するＳＦＮの実験をしていました。生駒山放送波受信のために、少し離れた場所にスペースダイバシティ受信のパラボラ
鉄塔がありました。さらに姫路中継局に併設されていた実験施設へＴＴＬ送信もしていたようです。

ネット上を検索すると、ここでのＳＦＮ実験の成果を論文として発表されていることが分かります。

中継局データ

アナログテレビ放送は２０１１年７月２４日をもって終了しました。

モバキャス北淡垂水送信所　　214.714286ＭＨｚ　 １．２５ＫＷ

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