送 信 塔 見て歩き
比叡山(京都市・大津市)


京都府 テレビ基幹放送所(NHK京都総合テレビ ・ KBS京都放送)  2014年9月撮影
NHK大阪教育・大阪民放4社京都中継局

2003年8月とデジタル放送開始後の2005年7月の2回訪問していますが、その後、設備の撤去や増設がありましたので
2014年9月に再々訪問しました。


正門前から見上げた鉄塔の様子です。
アナログアンテナが撤去されSTが付いています。

 

 


NHKデジタルアンテナです。

KBSデジタルアンテナです。

モバキャスアンテナです。

 


NHK局舎です。

KBS局舎です。樹木で見えません。

当日は工事をしており、門が開いていました。
 


ところで、京都市内の一部では建物の影響などで生駒山からのデジタル波が難視聴であることが分かり、その対策として、
アナログ時代には比叡山に無かったNHK−Eと大阪民放4社のデジタル中継局が、アナログ終了のちょうど1年前に当たる
2010年7月24日に開局しました。

(また、地元BBCも、この少し前に隣接地に大津山中中継局を開局させています。←BBC中継局については、別ページで紹介。)

ところで、そのNHK−Eと大阪民放4社の送信アンテナは、鉄塔ではなく京都側の局舎壁面に設置されていることが分かりました。
送信所は崖のような所にあり、裏側へ回り込まなければ撮影できません。
困ったことになったと思い、登山系のブログをいくつか見たところ、「一本杉」は比叡山縦走の登山ルート(比叡アルプス尾根)に
なっており、KBS局舎脇から裏側へ回れることが分かりました。

今回取材時にも、マウンテンバイクで駆け下りるグループもいて驚きました。登山道にも二輪車の轍がくっきりと残っていますので、
珍しいことではないようです。
 


という訳で、今回の訪問では裏側から撮影の画像も紹介します。


はじめに、裏側から見た送信所の全景です。樹木が伐採され、見通しがよいです。

 


2014年9月撮影

2004年3月撮影

ふもとの比叡平からの比較です。

過去に撮影した画像を見ますと、局舎裏側には樹木が迫っています。樹木は京都中継局の工事の絡みで伐採されたのだと思います。
また、壁面アンテナから電波をよく飛ばすためとも思われます。

 


比叡山頂から見た画像です。

名神・大津SAからの画像です。

 


KBS局舎です。

NHK局舎です。

KBS局舎の壁面には、何かタイル状のものが貼ってあるようです。(電波吸収材?)

 


2本の鉄塔の拡大です。

それぞれの鉄塔にパラボラがあります。両社のSTLと思われます。

ドームも確認できます。これはNHKのFPUと思われます。

 

茶色に塗られたKBSデジタル鉄塔です。

見上げてみました。

送信アンテナです。

鉄塔の基部です。

 

こちらは旧アナログ鉄塔です。現在は、NHKデジタルと先端にモバキャスSTが取り付けられています。

鉄塔の様子です。

送信アンテナの拡大です。

モバキャスアンテナです。

モバキャスとNHKアンテナのみの組み合わせを初めて見たような気がします。(鉄塔はKBS局舎にあるので所有者もKBSだと思い、
調べてみると、京都ではKBSテレビが1969年2月に開局し、NHK-Gが開局したのは1972年3月でした。やはり、NHKが間借り
しているようです。)

モバキャス京都中継局は東京と同時の2012年4月開局です。

 

スーパーターンのすぐ下に四角のものが付いています。

 


KBS局舎屋上にモバキャス受信パラボラがあります。

こちらは、JR二条駅からの超望遠です。

HPにUP後、モバキャス受信パラボラの掲載が無いことに気づき、撮影漏れか探したところ、このポイントからだけ見え、
撮り逃しを 免れました。(山頂側、比叡平側、裏側からも、鉄塔、建物の陰で見えません。)

 


NHKの表札です。

看板はアナログ時代のままです。

 


NHK局舎屋上のパラボラです。

NHK局舎側面の低い位置にもパラボラがありました。


鉄塔の丸いステージです。 周囲の手すり(?)にGPSがあります。

 


局舎の裏側側面です。

中央部を拡大しました。

 


それぞれの局舎壁面に双ループアンテナが付いています。
 


KBS側の茶色に塗られているものが大阪民放4社のアンテナと思われます。(未確認です) 別角度から2枚。

 

NHK側の白いものがNHK-Eのアンテナと思われます。(未確認です)別角度から。

両方とも、1面が3段で、もう1面が1段です。主に、京都市中心部へ飛ばしているようです。

 


オフセットパラボラです。

上部にGPSがあります。

大阪民放4社の生駒山受信のオフセットパラボラです。

NHKでは、比叡山の教育テレビ中継局開局前から、ここをTTL固定局として利用し、京都府内の中継局へ
NHK−Eの番組を伝送して いましたので、当中継局も、そのTTLを分岐しているものと思われます。

 


斜面にあるのは非常用発電機です。大阪民放4社のものと思われます。

 


局舎裏登山道から見た風景です。(合成)
京都基幹局の位置から生駒山や大阪市中心部も見通しだと確認できました。

 

駐車場から撮影です。この位置からアンテナは、見えません。(一本杉の奥にあります。)

 


少し移動すると、テレビ塔が屋根の向こうに見えます。
 


放送所データ アナログ デジタル リモコン
テレビ チャンネル 出力(映像) チャンネル 番号 出力
NHK総合 32ch 10KW 25ch 1KW
KBS京都 34ch 10KW 23ch 1KW

アナログテレビ放送は2011年7月24日をもって終了しました。


デジタル京都中継局データ

デジタル NHK教育 MBS ABC KTV YTV
チャンネル 40ch 33ch 38ch 42ch 35ch
リモコン 10
出力 各局とも 20W

モバキャス京都中継局

214.714286MHz  7.5KW   モバキャスは2016年6月末で廃局となりました。


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