送 信 塔 見て歩き
宇佐山(大津市)


滋賀県テレビ基幹放送所         2003年8月、2005年7月、2006年10月撮影
NHK教育、大阪民放 大津中継局

滋賀県のテレビ基幹局は、大津市錦織町の宇佐山に設置されています。
宇佐山は、比叡山の南東、琵琶湖のそばにあります。標高は、336mです。戦国時代には山城があったそうです。
今は、山頂部を送信所が占めており当時の面影は感じられませんでした。


比叡山(夢見が丘駐車場)から見た宇佐山送信所、遠望です。2003年8月

 


名神高速「大津SA」から見た、比叡山・宇佐山。2006年10月


NHK大津総合テレビ・BBCびわ湖放送 放送所
また、NHK教育と大阪広域民放4社の中継局もあります。(4枚は、2003年8月撮影)

開局は、NHK−Eが1966年6月、大阪民放4社が1968年10月、NHK−G(大津総合)が1971年4月、BBCが1972年3月です。
NHK−Gが大阪放送局の中継局としてEと同時(または、それよりも先)に開局しているのかは確認できませんでした。
ただ、ネット上の情報では、1960年にVHFでの実験局が設置されたというものがあります。

送信所は、局舎はNHK・BBC・大阪民放は、別々に設置し、鉄塔はNHK局舎上のものを全社で共用しています。

アナログのみの時代の送信アンテナは、形式は4L1段2面で上からNHK−GとBBC共用・NHK−E・大阪民放4社共用の3つに
分かれていました。
受信は、NHK−GとBBCはSTL受け、NHK−Eは約90m離れた地点で8素子八木にて生駒山受け、大阪民放4社は約60m離れた
地点で、個別の8素子八木にて生駒山受けです。

  
全景写真は、比叡山スカイラインへ  別角度から               名神高速・大津SAから見た送信所
行く途中の県道(?)の駐車場からの  中間部にもアンテナがあるようです。       (2006年10月撮影)
撮影です。                  (大阪民放用か?)

ビームが大津方向のみを向いています。

 

なお、2005年7月時点では、途中の駐車場はガードレールで封鎖され立ち入ることができないようになっていました。


  
ふもとからの撮影です。2003年8月         山越え道から。 2005年7月


以下は、2005年7月の直接訪問した時のものです。 鉄塔は、NHK局舎にあります。

  
登りきると突然テレビ塔が現れます。各方向からのアンテナ部です。   UHFアンテナが5段も付いています??
                       手前のパラボラは、BBC局舎のもの

2年前に比べ、アンテナが1段分増えています。また、取り替えられたのか、上から2段目と4段目がほかよりも新しいです。
(カバーに光沢があります。)

ただ、どれが何のアンテナかさっぱり分かりません。
予想では、上からNHK-Gアナログ1段、次がNHK-GとBBCのデジタル共用1段、その次の張り出したものはBBCアナログ1段、
少し離れてNHK-Eのデジアナ共用1段、一番下が大阪民放各局アナログ共用1段ではないかと思います。
(NHK-Eのデジアナ共用はチャンネルが離れすぎで無理か。)

  
引き続き、各方向からです。                             トップ部です。

 

   
すこし引いてみました。           BBC局舎です。

 

  
手前から、NHK,BBC,大阪民放の局舎です。   NHK局舎です。壁に新ロゴもあります。
建物は、それぞれ分かれています。鉄塔はNHK局舎にある1基のみですので民放側からケーブルが伸びています。

 

  
NHKの表札です。                    こちらは、大阪民放の局舎です。

 

  
民放局舎の表札です。                  BBC局舎入口の階段です。
                                なお、表札・看板はありませんでした。

 

  
民放局舎から伸びるケーブルです。BBCは空中から、大阪民放は地中から 少し離れた低い位置にある生駒山
                      垂直にNHK局舎につながっています。     受信アンテナ(4本ありました)

 

  
工事用の資材を揚げる索道です。          下から登ってきています。山越道も見えす。
きれいにカバーが掛かっています。大阪民放のデジタル工事は?。

 

  
ふもとの宇佐八幡宮入口付近から見た宇佐山。  同じ位置からの拡大画像。


2005年7月の訪問記です。 宇佐山の送信所を直接訪問してきました。

近江神宮の裏手に宇佐山はありますが、そもそも、どこが登山口かよく分からないままの出発です。 いろいろ調べて、
宇佐八幡宮の本殿付近から登ることができることは分かったのですが、依然として???です。

とりあえず、近江神宮を目指しました。何とか近江神宮と宇佐八幡宮の分岐までたどり着きましたが、勾配のきつい
コンクリート道を登るのがまず大変です。この道沿いに民家(?)があるのも驚きです。
10分ほど歩くと本殿の近くまできます。ここに「宇佐城址(テレビ塔方向)へ」の看板が2ヶ所にありますが、
この案内が また よく分かりません。

案内に従い行ったつもりが、本殿に着いてしまい行き止まりです。そこで、2枚目の看板まで戻って表示をよく
見ると矢印の曲がり具合は、コンクリート道のカーブを示すものでなく、ここから雑木林へ入れという指示のようです。
しかし、予想より荒れた様子に、本当に道があるのかと若干躊躇しましたが、せっかく来たのだからと決断しました。

というわけで、いよいよ登山の開始です。途中には、誰が付けたのか枝にビニールひもやテープで目印があり、
やはり、ここが登山ルートのようです。
どこかの山岳会が立てた割と新しい「順路」の案内板もあり、とりあえず踏み跡を上へ進めば迷うことはありません。
ただし、複数の踏み跡が合流しており、帰りに分岐点を間違えないかのほうが心配です。
先の「順路」の案内板は、分岐点立っているわけではなかったので登山道が間違っていないことは分かりますが、
同じルートを戻る帰り道の案内には、役に立たないと感じました。
(この山岳会は、宇佐八幡宮から山越え道へ縦走したのだと思われます。)

などと考えながら登っていくと途中からは、一本道になり、踏み跡をたどって行くと、別の登山道にぶつかります。
ここが本来の登山ルートらしいです。すぐ左に階段があり、木立の間から鉄塔も見えます。山頂に到着したようです。
雑木林に踏み込んでから山頂までは20分ほどの道のりでした。

  
ここが、宇佐八幡宮の入口です。左に進みます。 鳥居が見えてきました。かなり急な坂道ですが、舗装道です。

 

  
本殿近くに来ました。                  どうやら、ここが登山口らしいです。藪へ入って左に
                               進みます。看板の矢印が曲者です。

 

  
あとは、目印や踏み跡を頼りに登るのみです。     階段が見えれば、山頂です。



広角で撮影 左が比叡山です。 名神高速・大津SAから  2006年10月撮影  合成

 

放送所・中継局データ

アナログ

デジタル

テレビ チャンネル 出力(映像) チャンネル 出力 リモコン
NHK総合 28ch 1KW 26ch 100W
BBC 30ch 1KW 20ch 100W
MBS 36ch 100W 16ch 30W
ABC 38ch 100W 15ch 30W
KTV 40ch 100W 17ch 30W
YTV 42ch 100W 14ch 30W 10
NHK教育 46ch 100W 13ch 30W

民放各社の地上デジタル放送は、2005年7月現在未開局です。
 

FM放送は、岩根山から送信です。    訪問の詳細は、こちらから


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