送 信 塔 見て歩き
滋賀県 ・ 中継局
N様提供の画像で紹介します。


大津市葛川 地区の簡易ミニサテ中継局  2020年2月撮影

琵琶湖の西側山間地で京都府に接する大津市葛川(かつらがわ)地区は、左右に山々が迫り、谷間を縫うように安曇川(あどがわ)が
流れているという地形です。川に沿って通っている国道367号(旧若狭街道)沿いのわずかな平地の所々に民家が集まっています。

このような地形のためテレビ難視聴が発生しています。アナログ時代には、NHK・民放とも高島市朽木村井地区の高台に
朽木葛川(くつきかつらがわ)中継局を設置して、中継局を起点に南へ長いサービスエリアを形成していました。
NHKでは、デジタル放送でも同様に朽木葛川中継局から電波を送信しています。

一方、民放はデジタルでは、朽木葛川中継局を置かず、民家が集まっている3か所に「簡易ミニサテ局」を設置しました。

これら3局の設備構成はギャップフィラーシステムですが、免許人が放送会社のため、法的には通常の中継局の扱いです。
(普通のギャップフィラーシステムでは、受信者側の自治会や受信組合が免許人になっています。)

と云う訳で、当中継局はミニサテ局よりも簡易な中継局ですので、「簡易ミニサテ局」と呼ばせていただきます。

なお、地図や航空画像を見ると、この3か所以外にも民家が集まっている場所があります。そこでは、どのように民放テレビを
視聴されているのか興味のあるところです。 


大阪広域民放4社ではDXアンテナ社の協力のもと、1か所の受信点から光ケーブルで3か所の送信点へ伝送するシステムを
完成させました。(対象世帯が合わせて約60のため、民放各社は簡易システムで対応したものと思われます。)
また県域民放のBBCも、約3か月遅れで、この簡易ミニサテ局に加わりました。


  それでは、3中継局と共用受信点を個別に紹介します。

  
葛川貫井 葛川細川上 葛川細川下 共用受信点

 開局は、3局とも大阪広域民放4社が2010年12月25日、BBCが2011年3月28日です。


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