送 信 塔 見て歩き
滋賀県 ・ 中継局

N様提供の画像で紹介します。


NHK 山東FM中継局  2022年3月撮影

NHK山東FM中継局は、米原市清滝の清滝山(標高・439m)に設置されています。清滝山は、鈴鹿山脈の北側に位置し、
東海道本線が関ケ原と米原の間で大きく蛇行している場所、国道21号線とに囲まれた所にあります。

当中継局ではアナログ時代には、NHKとBBCのテレビ中継局も設置されていましたが、デジタル化されず 廃局になっています。す。
(アナログ時代から大阪広域民放は中継局を設置しておらず、NHKとBBCのデジタル放送も、 彦根中継局など他局でカバーできるようです。)

現在はNHK−FMのみの中継局です。旧山東町地域向けの中継局です。

最初にかつてのアナログ中継局の説明です。開局はNHKが1967年12月、BBCが1972年3月末です。
(BBCは1972年3月1日に基幹局が開局していますので、ほぼ創業当初からの中継局です。)

中継局は、2社個別に構えています。

送信アンテナは、どちらも4L1段2面+2L1段2面の構成です。(NHKは2波共用)
受信はNHKは約330m離れた地点で、2波共用1.8mグリッドパラボラにて彦根中継局受け、
BBCは送信点で1.8mグリッドパラボラにて彦根中継局受けです。
(NHKが離れた場所で受信しているのは、混信でもあるのでしょうか。←未確認です。)

一方、NHK−FMの開局は1972年6月です。NHKテレビ中継局に同居しています。


それでは、現在の様子を紹介します。


遠景です。

 


中継局部を拡大しました。

 

 
全景を角度を変えて2枚。

 

鉄塔の様子を角度を変えて2枚。 アナログテレビアンテナは、先端部にありました。 

ハイキング系のHPを探索すると2015年3月時点では、NHKもBBCもテレビアンテナがまだ付いていました。

 

 

送信アンテナは3素子八木1段3面です。

 

局舎を角度を変えて2枚。

 


ロゴです。

表札です。

 

受信アンテナは、地上に建っています。 送信点サイドで5素子八木にて滋賀基幹局(岩根山)受けです。角度を変えて2枚。

 


モニターアンテナです。

 

2種類の杭があります。右側の杭には、「アナログ伝送線切断箇所」とありますので、受信ケーブルがまだ埋まっているのかもしれません。

 

ところで、BBCアナログ中継局が廃局後10年以上経ってもまだ残っています。


両者の位置関係です。(手前・NHK、奥・BBC)


BBC旧アナログ中継局


今度はBBC側から見た両者の位置関係です。

 

全景と鉄塔の拡大を2枚。 ラッキーなことに、送信アンテナ以外、ほぼそのままのようです。

 


鉄塔上部の拡大です。

ここに送信アンテナが取り付けられていたものと思われます。

 


敷地の様子です。

 


表札です。
局舎を角度を変えて2枚。 電力計も外されており、何で撤去されず残っているのか謎です。

 

受信パラボラを角度を変えて2枚。

 

引き込み部とラックです。

 


支線基部です。



山頂の様子です。

山頂の表示です。

山頂の清滝山砦跡は広場になっています。広場の中央には三角点があるとのことです。

 

中継局データ

NHK−FM  83.1MHz  3W

アナログ NHK総合 NHK教育 BBC
チャンネル 49ch 51ch 53ch
出力 各局とも 10W

アナログテレビ放送は2011年7月24日をもって終了しました。


©2022 送信塔見て歩きWeb