送 信 塔 見て歩き
滋賀県 ・ コミュニティFM
N様提供の画像で紹介します。


B−WAVE (廃局済み)  2017年12月撮影

B−WAVEは、株式会社BIWA WAVE(ビワウェーブ)が運営して、かつて近江八幡市に存在していたコミュニティFM局です。
送信所は、近江八幡市宮内町の鶴翼山(かくよくざん・八幡山とも呼ばれています。)の八幡山ロープウェイの山頂駅駅舎屋上に
設置されていました。

2005年5月1日に開局し、2009年6月11日に廃局になっています。
廃局から既に8年以上過ぎていますが、まだアンテナなどの設備が残っているそうです。

今回、N様より画像の提供を受けましたので紹介します。



ふもとから見たロープウェイです。

 


ふもと側からのロープウェイ駅の拡大です。

山頂側からの駅全景です。

 

送信アンテナは、3素子八木2面です。 角度を変えて2枚。

 


ケーブル引き込み部です。

同軸ケーブルは、フジクラ製の15D−5AFです。

 


サテライトスタジオ跡です。


ところで、当放送局には特異な事象がありますので、触れておかなくてはなりません。

開局から2年が過ぎた2007年に通常は聴取できない地域で放送が聞こえるという通報が寄せられ、調査の結果、
少なくとも、同年8月1日から9月5日までの36日にわたり無断で送信アンテナの方向を変更の上、送信出力も
大幅に増力されていたことが発覚しました。

これに対して近畿総合通信局は、2008年1月18日から1月28日までの11日間の運用停止の行政処分を下しました。
放送局が運用停止の行政処分を受けるのは、1950年の電波法施行以来初の出来事とのことです。
(処分のもととなったのは、放送法ではなく電波法です。)

その後、放送を再開したものの、経営が悪化し2008年末で放送を休止する予定でしたが、FMひこね の支援を受け、
放送を継続しました。しかし、FMひこね が2009年3月末で支援を取りやめたため、5月29日より放送を休止し、
6月11日付で廃局となりました。

送信アンテナなどが、今も残っているのは、撤去する費用もないということでしょうか。
邪魔にならないのか、ロープウェイ会社も手を出さないのが謎ですが・・・。

 

送信所データ

B−WAVE   79.1MHz  10W 廃局済み


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