送 信 塔 見て歩き
三重県 ・ 中継局


名張テレビ・FM中継局  2013年5月撮影

名張中継局は、三重と奈良の県境に跨る茶臼山山頂部にあります。NHKと民放はアナログ・デジタルとも別々に中継局を設置しています。
開局はNHK・CBC・THK・メーテレの4社は1965年9月です。またCTVは1971年10月、MTVは1972年12がつの開局です。
また、FMではNHKが1970年4月、FM三重が1985年5月に開局しています。

テレビ中継局の隣接地には、地元ケーブルテレビの関西波受信点と同社経営のコミュニティFMの送信所、さらにはNHK奈良とTVN共用の
山添南中継局もあります。(デジタル化せず廃局 ・ 別ページで紹介)  一番高いところに三角点と業務用無線局もありました。

茶臼山山頂へは、南の奈良県山添村側から車で行けるルートがあります。ただし、非常に分かりにくい上に道幅が狭いです。カーナビを頼りに
なんとかたどり着けました。
山頂近くでは、いくつか牛舎横をすり抜け一瞬私有地かと思いましたが、居合わせた従業員に止められることはなく、やはり公道なのでしょう。
なお、風向きによっては山頂まで臭いが漂ってきますので注意が必要です。ハイキングの家族連れを見掛けましたが北側からの別ルートもあるようです。
(車がやっと通れそうな狭い道が、旧山添南中継局の前で両方向から繋がっています。)
2006年3月にデジタル化されました。

それでは画像で紹介します。中継局は三角点のある山頂の北東側、少し低い場所にあります。


NHK テレビ・FM中継局


全景(合成)です。

右は敷地の様子と表札です。

 


 

アナログ時代は、送信アンテナは4L2段3面、受信は総合テレビが送信鉄塔の3mプレートパラボラで、東へ約20km離れた青山高原に設置された
青山固定局(MTVと共用)からのマイクロ受けでした。教育テレビは中継局横にあった8素子八木1列2段で名古屋テレビ塔受けでした。
現在は、受信八木アンテナは撤去されているようです。送信アンテナはアナ・デジ共用でしょうか。

FMは、送信アンテナが3素子八木2面、受信は5素子八木2列です。


鉄塔です。一番下の八木はFM受信用(長谷山)

テレビとFMの送信アンテナです。

 


パラボラは、テレビの青山固定局受けです。
アナログとデジタル共用と思われます。

名古屋広域民放4社、三重テレビ、FM三重 共用中継局


全景(合成)です。右の階段を登ると山頂です。三角点があります。

NHK中継局側から見た全景です。

 


局舎の奥にあるアナログアンテナです。

別角度(山頂側)から

続いて民放各社です。アナログ送信アンテナは全社共用の4L2段3面でした。下の3素子八木2面はFM三重の送信アンテナ。

受信は、CBCはNHK局舎横にある12素子八木2列1段、THKは北側へ降りていく道路沿いにある8素子八木2列1段、
メーテレはNHK局舎横にある8素子八木2列1段、ここまでは名古屋テレビ塔受け。

CTVは旧山添南中継局向かいにある4mグリッドパラボラで東山タワー受け、三重テレビは局舎横の4mプレートパラボラでNHK−Gと同じく
青山固定局受け、でした。 

FM三重の受信アンテナは、この鉄塔に5素子八木2列があります。  アナログテレビの受信アンテナは、まだ残っています。

 


NHK横のCBC(手前)とメーテレ(奥)の名古屋受け八木アンテナ

こちらは、少し離れた場所にあるTHKの名古屋受け八木アンテナ。

 


こちらは、CTVの名古屋受けパラボラ

このパラボラは三重テレビの青山固定局受け

 


CTVのパラボラの下にボックスがあります。

 

デジタル鉄塔を2枚。

パラボラは名古屋民放4社共用の野登固定局TTL受けです。

 

デジタルアンテナを2枚。

 


局舎です。アナログ時代には扉の横に大きな表札があったようです。

 

ところで、全社の受信アンテナを紹介しましたが、まだ説明していないアンテナがあります。


調べてみるとCTVは1997年2月に受信パラボラを移設しているようです。
これが旧パラボラでしょうか。(未確認です)

別角度から。


また、メーテレも1999年10月に受信点を変更しているようです。
敷地内に8素子八木2列があります。(これなのかは、未確認です。)

このように、当中継局ではアナログ時代に色々と変更を加えているようです。1999年末にJRセントラルタワーズが開業していますので、
建設途上で受信状況に変化があったのかもしれません。(未確認の想像です。また、再び受信状況が変わることも考えて、旧設備を
壊さず残してあったのかもしれません。)

このほか、NHKでは1997年8月に送受信アンテナを更新しているようですし、
さらに、2003年春に民放各社はアナアナ変更に合わせて送信パターン(指向性)を調整しているようです。


FMなばり 送信所 & ケーブルテレビ受信点

名張市に本社を置く株式会社アドバンスコープはケーブルテレビ事業のほか、コミュニティFM(愛称「なばステ」)も手がけています。
茶臼山の山頂部には関西のテレビ放送受信アンテナとコミュニティFMの送信所もあります。
アナログ時代にはKBS京都とサンテレビも再送信していたようですが、デジタルでは同意が得られず再送信していません。
そのほかの地上テレビは、三重県で視聴できる局と大阪広域民放4社+NHK大阪総合を再送信しています。
(したがってTX系とNHK名古屋総合は再送信していません。TVNは、元々相手にしていないようです。)

ケーブルテレビ゙受信点とFM送信所は同じ敷地にあります。アンテナの位置が逆なような気がしますが、
FMは、後から開局なのでしょうか。

 


別角度から。

アナログVHFアンテナも健在です。

 



山頂にある業務用無線局と三角点です。

 

中継局データ

アナログ NHK総合 NHK教育 CBC THK メーテレ CTV MTV
チャンネル 52ch 50ch 60ch 62ch 56ch 54ch 58ch
出力 各局とも 100W

アナログテレビ放送は2011年7月24日をもって終了しました。

NHK−FM  84.4MHz  100W
FM三重
    85.5MHz  100W

FMなばり   83.5MHz   20W


デジタル NHK総合 NHK教育 CBC THK メーテレ CTV MTV
チャンネル 47ch 33ch 18ch 21ch 37ch 19ch 27ch
リモコン
出力 各局とも 10W

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