送 信 塔 見て歩き
岐阜県 ・ 中継局


長良テレビ中継局  2007年5月、2023年8月撮影

長良(ながら)中継局は、岐阜市の中心部から北方向、山県市にも近い岐阜市粟野西にある眉山山頂に設置されています。
名古屋テレビ塔(デジタル化後は瀬戸デジタルタワー)や岐阜基幹局が山陰になる地域向けの中継局です。

当中継局の開局は、NHKが1967年5月、続いてCTVが1976年6月、GBSが1980年5月の順で、
最後にCBC、東海テレビ、メーテレの3社が1980年10月に同時開局です。
後発のCTVが、東山タワーからの電波が届きづらかったのか、民放では一番最初に開局しています。

建て替えられたかは不明ですが、アナログ終盤では、全社共用の中継局です。
(GBS開局時に建て替えの情報がありますが、未確認です。)

送信アンテナは、4L1段3面です。アンテナは上下2段に分かれて2セット設置されています。
上段がNHK2波とCTV共用です。他の民放4社は下段です。
NHK−Eは1976年12月に送信チャンネルを変更しているようです。

受信は全社送信点で、NHK−Gが90CRにて岐阜基幹局受け、EとCBCが個別の12素子八木2列、
東海テレビは、8素子八木2段にて、この3局は名古屋テレビ塔受け、メーテレは1997年3月までは、
名古屋テレビ塔を受けていましたが、アナログ終盤では、2.4mグリッドパラボラにて中濃中継局受けです。
CTVは、90CR2列にて東山タワー受け、GBSは90CRにて岐阜基幹局受けです。

なお、NHK−Gは、岐阜放送局がローカル放送を始める前は、名古屋テレビ塔を受けていたと思われます。

それと、アナログ時代の中継局の名称ですが、後発の「CBC、東海テレビ、メーテレ」の3社には頭に岐阜が
付いており、岐阜長良中継局でした。(デジタルでは、全社とも「長良」です。)

重要な中継局らしく、2005年12月に、いち早く地上デジタル放送を開始しています。

デジタル中継局は、アナログ中継局をそのままデジタル化されました。


まずは、2007年5月撮影のアナデジサイマル時代の様子です。


遠景です。

 


山頂部を拡大しました。 無線局が他にもあるようです。


テレビ中継局付近を拡大しました。

右向きのオフセットパラボラの向きですが、隣の瀬戸デジタルタワー向きの
オフセットパラボラから見て90゜東向きですが、どこに向いているのでしょうか。


少し別角度から。

 


別方向から見た遠景です。

 


拡大しました。

 


別角度から見たテレビ中継局の鉄塔です。

 

パラボラ鉄塔です。 同じもの(?)を別角度から。岐阜県の防災無線らしいです。

 


こちらは、NTT(ドコモ)でしょうか。(未確認です。)
 


ここからは、2023年8月撮影の画像です。

お盆休みの取材の帰り、通りすがりに撮影しました。


遠景です。

 

中継局を2023年8月と前回(2007年5月)と比較します。 左が2023年です。

全景の比較です。

ここで、デジタル中継局の説明です。

アナデジサイマル時代には、デジタル送信アンテナは、アナログアンテナの下に全社共用4L1段3面が取り付けられていました。
現在は、アナログアンテナが取り外され、デジタルアンテナは突き出した形で浮いています。

受信は、NHK−Gは約700m離れた中腹で16素子リングアンテナ2列にて岐阜基幹局放送波受け、
NHK−Eと名古屋民放4社は送信点でオフセットパラボラにて瀬戸デジタルタワーを放送波受けです。
GBSは送信点(局舎横の地上)で、平面アンテナにて岐阜基幹局を放送波受けです。
なお、この平面アンテナは、NHK−Gの予備アンテナでもあるようです。

 

別角度からの比較です。

昔の画像を見てふと思いましたが、アナログアンテナの取り付け方が、NHK・CTV組とその他の民放では違っています。
サービスエリアが名古屋VHF民放は、やや狭かったのでしょうか。

また、右側のオフセットパラボラが撤去されていますので、アナログ関係のものだったようです。

 

中継局データ

アナログ NHK総合 NHK教育 CBC THK メーテレ CTV GBS

チャンネル

53ch 49ch 55ch 57ch 59ch 47ch 61ch

出力

各局とも 10W

アナログテレビ放送は2011年7月24日をもって終了しました。


デジタル NHK総合 NHK教育 CBC THK メーテレ CTV GBS
チャンネル 29ch 31ch 16ch 15ch 14ch 17ch 30ch
リモコン
出力 各局とも 2W

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