送 信 塔 見て歩き
岐阜県 ・ ラジオ中継局


神岡ラジオ中継局  2004年11月、2015年10月、2023年5月撮影  (一部2007年10月撮影もあります)

注 ・ 岐阜県吉城郡神岡町は、2004年2月1日に、同郡の古川町、宮川村、河合村と合併し、飛騨市になりました。


東町付近の高原川沿いから撮影。
後ろの山は、テレビ・FM中継局のある観音山です。

拡大しました。
      手前 ・ NHK & GBS  奥 ・ SF

この2枚は、2004年11月撮影です。 CBC中継局は、場所が異なるため1枚に入りませんでした。


NHKラジオ&GBSラジオ 中継局

始めは、2004年11月撮影の画像です。

NHKとGBSの中継局は、2社共用です。 飛騨市(旧神岡町)の高台、神岡西小学校のグランドのすぐ横にあります。

注 ・ 神岡西小学校は、2005年4月に、神岡東 ・ 山田の各校と統合され、神岡西小学校の場所で、神岡小学校になりました。

全景を角度を変えて2枚。
  

当中継局は、まずNHK第1放送が1960年3月に開局し、続いて1961年12月にNHK第2放送が開局しました。
GBSラジオは、2002年4月にNHK中継局に同居する形で開局した新しい中継局です。
最初の訪問時点では、GBSラジオが開局して間もない時期でした。
  


見上げてみました。

トップ部です。

 


局舎裏側です。でもこちらが通り側です、右隅に正門が見えます。

左画像の向こう側から撮影です。

局舎が古そうな割に、きれいでした。 多分、GBS開局時に壁を塗り替えたのだと思われます。 なお、表札・看板はありませんでした。

 


NHKは新ロゴになっています。 GBSのロゴもあります。

 

鉄塔基部は、屋根の上です。 角度を変えて2枚。

 


STLです。パラボラは、斜めに向いています。

同じ方向にFMとUHFの八木アンテナが向いています。

パラボラは、テレビ・FM中継局がある観音山に向いているようです。2001年からの運用らしいので、それ以前は
別方式だったと思われます。

その後の調査で、NHKラジオの以前の伝送は、VHF帯で高山→神岡→当中継局のルートだったようです。

 


こちらは、パラボラが向く観音山のNHK−FM中継局です。こちらに向くパラボラがあります。
FM中継局は、固定局も兼ねているようです。


ここからは2015年10月撮影です。


神岡小学校前から見た遠景です。 合成

 


小学校側から見た、敷地の様子です。 合成

 


局舎と敷地の様子です。 変化があるか確認します。

鉄塔が乗っている大きなほうの局舎です。

 


2004年と比べると、少し色褪せた感じがします。特にGBSのロゴの、Gの文字、赤色が消えています??。(上方画像参照)

 


2004年画像に真下からのトップ部(頂環)を撮り忘れていました。

STLです。 テレビ・ラジオのモニターアンテナ付です。

正面から撮影。 1.2mプレートパラボラです。

 


STL鉄塔に八木アンテナが移動したためか、
こちらからは、アンテナが消えています。

 


パラボラ対向先のFM中継局です。

こちらは、観音山のFM中継局鉄塔です。

右の観音山の画像の説明です。

一番上のSTはFM送信アンテナ。 その下の右向きパラボラは、神岡ラジオ中継局向きの送信STL、その下の
左向きの2段八木アンテナは、船山ラジオ固定局受信STL、一番下のパラボラはFM流葉固定局受信アンテナです。


STLパラボラが変更されているとの情報をいただき、2023年5月のGWに見てきました。

全景と局舎です。

 

パラボラが平面タイプに変わっています。 変更されたのは、全国的な周波数再編の影響かと思います。

 

 


銘板です。よく見ると、2019年製です。

パッと見ただけでは気づきませんでしたが、STL鉄塔も更新されています。
帰宅後、以前に撮影した画像と見比べると建っている位置も、微妙に違っていました。

今回は、通りからのみの取材です。

2基の中波モニターアンテナですが、銘板がうまく撮影できませんでした。

S様からの情報では、銘板には、富山第1放送と高山第2放送の周波数が刻印されているとのことです。


CBCラジオ 中継局

CBC神岡中継局は、東側の山の上にありルートも不明なため現時点では、訪問していません。


NHK中継局付近からみたCBC中継局のある山です。 中継局は、手前中央の山です。

 


上記画像を拡大しました。

少し別角度から、手前の鉄塔はNHK・GBS中継局です。

 

以下の2枚は、2007年10月撮影です。


中継局は、稜線中央付近です。

 


拡大しました。

 

この画像は、2015年10月撮影です。

特に変化は無いようです。
 

その後の調査で、CBCラジオ中継局は、神岡町の中心部から北北東方向の山中(標高 約800m地点)にあることが分かりました。
(グーグルやヤフーの航空写真に中継局が写っています。)

この場所は、旧 神岡鉱山の栃洞(とちぼら)と呼ばれている地区の一角のようです。ただ、国土地理院の地図には、この地名は無く、
和佐保、前平、南平 辺りを指すものと思われます。
国土地理院の地図を見ますと、前平地区から細い道が中継局方向へ延び、ふもとの国道471号線まで続いています。

ネット上を検索しますと、かつて鉱山が栄えたころは、この地区には町が存在し、多くの人々が暮らしていたとのことです。
(地区の中に保育所や小学校もあったようです。)
しかしながら、閉山後は、人がいなくなり廃墟が残されているようです。(廃墟の画像が多数UPされています。)

この場所、自由に立ち入りができるのかは未確認です。(多くは鉱山会社の私有地と思われます。)また、中継局までの道のりに
私有地が含まれているかも分かりません。
鉱山だったころは、関係者以外立ち入り禁止のようでしたが、人が住んでいない現在はどうなっているのか、近くまでも行っていない
ので分かりません。
 

ところで、CBCラジオ中継局が、なぜそのような地区の周辺にあるのか考えてみました。 以下は、当方の推測です。

当中継局の開局は1960年8月です。当時の事情は知りませんが、名古屋からの番組伝送で、なるべくお金のかからない方法を
選んだのだと思われます。 この場所に中継局を設置したのは、鉱山とは関係はないと考えます。

資料によれば、当中継局までの番組回線は、船山からのVHF帯STLです。(4素子2列八木アンテナ受け、予備にNTT回線あり)
船山との途中に、中継ポイントを置かずに受信できる場所が、この山中だったのだと思われます。途中の船山固定局の開局が、
当中継局よりも後らしいので、開局当初は、もっと遠くから飛ばしていた可能性もあります。

(NHK中継局も船山経由のSTLですが、こちらは観音山で一度中継しています。また、東海ラジオとGBSの番組伝送はNTT回線
ですので、中継局の場所は受信位置に制限されていません。 カシミール3Dで見通しを調べると、CBCもNHKも船山を直接
見通せる場所ではありませんでしたが、山岳回折等で電波が回り込むのでしょう。)
 


東海ラジオ 中継局

東海ラジオ神岡中継局は、NHK中継局からさらに山を登って行くとあります。2004年の訪問では、時間の都合で行きませんでした。
後日、訪問できればと思っています。


NHK中継局付近から見た、東海ラジオの中継局です。また、背後の左に神岡テレビ中継局のアンテナも見えます。
右の反射板の所属は未確認です。 (放送関係ではないと思われます。)

 


全景です。


ここからは、2015年10月撮影の直接訪問の画像です。

神岡テレビ中継局の帰り、観音山を降りるルートに登ってきたほうではなく、18番観音の所で分岐して、神岡小学校近くへ出るほうを選びました。
それは、東海ラジオ中継局がこのルート近くにあると思ったからです。

予想通り、山道から林道へ出たところで正面に見えました。

中継局は、ここから道なりに300mほど行ったところにありました。


正門前から見た全景です。

当中継局は1980年9月の開局です。 番組はNTT回線で送られています。
回線は正副2回線あるようです。(1本目は専用回線、2本目の予備回線は普通の電話線のようです。)

 


正門です。

門から覗いてみました。

 


広い敷地です。

局舎です。

 


少し別角度から。

さらに別角度から、給電線が見えます。

 


トップ部です。

鉄塔基部です。

当中継局は、神岡小学校からはかなり高台にありました。中継局前まで車で来ることが可能です。

中継局付近は、畑なのか人が住んでいるのか、トタン屋根の小屋が多数ある不思議な場所です。



途中の 中腹に神岡町の無線基地もあります。

また、大きな立達磨像も途中にありました。

右後方に、薄いですが、東海ラジオの鉄塔が見えています。

 

中継局データ

NHK第1放送  1341KHz  100W
NHK第2放送  1539KHz  100W
CBCラジオ    1062KHz  100W
東海ラジオ    1458KHz  100W
GBSラジオ     720KHz  100W


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