送 信 塔 見て歩き
名古屋地区 ラジオ放送所


NHK名古屋 ラジオ放送所  2003年5月、2014年10月、2018年12月撮影

NHK名古屋のラジオ基幹局は、愛知県弥富市の臨海部にあります。伊勢湾岸道・湾岸弥富ICのすぐ南側です。
(海部郡弥富町は隣接する海部郡十四山村を編入合併して2006年4月1日に市制施行し、弥富市となりました。)

当放送所は1983年12月に名古屋市緑区から移転してきました。移転と同時に第1放送は出力が50KWに増強されました。


北側から見た遠景です。

南側から見た遠景です。

 


局舎です。

北側から見た局舎です。

局舎の屋上です。

 


見上げてみました。

トップ部です。

基部です。

 

正面入口を少し角度を変えて2枚。

 


看板です。
 

この面は、道路と敷地の間に川が流れているため、フェンスがありません。
(電柱付近が上の写真の位置)

 

STLを角度を変えて3枚。

 

STLと、別の柱の間にダイポールアンテナらしきものがあります。
 

1983年まで、東海地区に電波を出していた 「桶狭間ラジオ放送所」跡地訪問は、こちらから  愛知県トップページと同じリンク先です。
 


2014年10月に、実に10年以上振りにNHK送信所を訪問しました。目的はワンセグ実験局のアンテナ撮影でしたが、免許期間が残っているにも
かかわらず、目的を終えたのか、アンテナは撤去済みでした。

また、10年前とは付近の様子がかなり変わっていました。

注 ・ 当所で行われていたワンセグ実験は、「被災地におけるエリア限定ワンセグの活用実験」と称し、被災地に仮設可能な可搬型の地デジ中継装置と
   ワンセグコンテンツ制作装置を試作し、災害発生後、被災者にできる限り迅速に災害関連情報を提供するシステムの検証を行うことを目的と
   していました。

実験は、NHK名古屋ラジオ基幹局(鍋田放送所)に5素子1段2面リングアンテナを設置し、45ch・10mWにて2011年9月から2015年1月までの
予定で行われています。
ただ、当初の目的を果たしたのか、当方が訪問した2014年10月には、アンテナは撤去されたのか見当たりませんでした。

とりあえず、現状画像をどうぞ。


北側から見た遠景です。

すく前から見た全景です。

トップ部です。

 


局舎です。

北側から見た局舎です。

 


他サイトなどの情報では、ワンセグ実験局のアンテナは、ここにあるはずでした。

 


給電部です。

建物側を拡大しました。

 


STLです。

パラボラです。

また、前回訪問時に有ったダイポールアンテナもありませんでした。

 


電力線の引き込み部です。

 


正面です。この日は、作業のためか門が開いていました。 合成

それと、拡大画像はありませんが、正面入口横の看板の住所が弥富市に上書きされていました。

 


敷地の様子です。 合成


当地で、再び実験局が開局したとの情報が入りましたので、2018年12月に、またまた訪問しました。

今回は地上デジタル放送を4K化する技術を確立するためのもので、開発は2016年から始まっており、本年度(2018年)は、
いよいよ野外での実験です。
研究は総務省の委託で行われ、NHKとともにソニー・パナソニック・東京理科大学・NHKアイテックが参加しています。

実験は、東京と名古屋で行われています。

東京地区では、大規模実験試験局を整備し、開発した機器の伝送特性を野外実験で評価します。送信アンテナは、東京タワーに設置されています。

一方、ここ名古屋地区ではIP信号でSFNを実現できるように複数の送信所からの電波を同期させる技術を開発し、SFN実験局を整備して
野外実験で伝送特性を評価します。送信アンテナは、名古屋市昭和区の東山FM放送所とNHK名古屋ラジオ基幹局(鍋田放送所)に設置されています。

名古屋での実験は、2018年11月から2019年3月までの予定で行われ、東山から1KW、鍋田から10Wで送信されます。(UHF 35ch)
(平日のみの運用のようです。また、通常の放送電波と異なるため、一般の受信機では受信できないと思われます。)

今回の訪問は、鍋田放送所のみで、東山へは行っておりませんのであしからず。

前置きが長くなりましたが、画像で現在の様子を紹介します。


とりあえずは、ラジオ送信鉄塔から。特に変化はありません。
なお、訪問日は、天気がイマイチでした。

 


北側から見た全景です。右側に大きな鉄塔があります。
以前はありませんでした。

 


こちらは、2014年7月に伊勢湾岸自動車道走行中の観光バスより撮影した遠景画像です。

 


正面入口前から。

拡大しました。

別角度から。
ところで、新築されたこの鉄塔は、一体なんなのでしょうか。  付近を確認します。

 


こちらはSTL鉄塔ですが、パラボラがありません。

先端部の拡大です。

どうやらSTL鉄塔が新築されたようです。名古屋市中心部との回線状況が悪くなったのでしょうか。(未確認です。)

 


パラボラの拡大です。

同じ方向を向く2基のパラボラがあります。2基でスペースダイバシティを組んでいるのか、片方が地デジ実験用なのかは、現段階では不明です。
(実験終了後、判明すると思います。)

 

お待たせしました。地デジ実験アンテナです。

新STL鉄塔の中間部に取り付けられています。

角度を変えて3枚。 設置は、ここ1か所のみで北東・北西の2面取り付けられています。
10W出力(ERP 74W)ですので、リングアンテナではなく、2Lですね。
なお、2面ではなく、必要に応じて送信方向を切り替える方式で1面が2基という構成です。

天気が悪く、見え辛くて申し訳ありません。

 

放送所データ

周波数・出力  第1放送  729KHz  50KW
          第2放送  909KHz  10KW


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