送 信 塔 見て歩き
新潟県 ・ 中継局


村松テレビ中継局  2018年4月撮影

村松中継局は、五泉市(旧 中蒲原郡村松町)の愛宕山に設置されています。辺りは公園として整備されており、平地には、陸上競技場や野球場、
そして遊具広場もあります。そんな中、中継局は山頂にある「村松公園展望台」に同居しています。

最初にアナログ時代の中継局の説明です。

開局は、NHKが1970年8月、BSNとNSTが1979年10月、TeNYが1982年8月、UXが1985年2月です。局舎は、展望台の1階の隅です。
送信アンテナは全社共用で、展望台の屋根上に設置されています。形式は、6L1段3面で、上段がNHK2波・BSN・NSTの4波共用、
下段がTeNYとUXの2波共用です。
受信は、NHKとBSNは、個別の8素子八木2列、NST・TeNY・UXは3社共用1.8mグリッドパラボラにて、全社、弥彦山受けです。

2008年11月にデジタル化されました。デジタル化に際しては、アナログ波を上段に集約し、下段にデジタルアンテナが取り付けられたようです。

今回の訪問時には、アナログ設備は撤去済みでした。それでは、画像で紹介します。



近くの能動から見た愛宕山(中央の手前の山)です。

 


拡大しました。

こちらは、隣接する村松桜中学校付近からの撮影です。

 


公園の案内板です。

 


山を登ったところにある、一段低い配水場から見た全景です。新緑の季節で展望台が見え辛いです。

なお、公園には、約3000本の桜の木があり、「日本さくら名所100選」にも選ばれている桜の名所とのことです。
観桜時には、交通規制され、駐車場も有料になりますので、中継局目当ての訪問は避けたほうがよいかと思います。

 


正面側は、樹木で覆われているため、裏側からの撮影鵜です。

こちらは、正面側です。右奥に受信アンテナの支柱が見えます。

 


根元に銘板があります。 3枚ともアナログ時代ものです。
送信アンテナは、アナログ時代と同様、6L1段3面です。

銘板を拡大してよく見ると、上からNHK2波、BSN・NST、TNNと確認できます。(NT21の表示はありません。)
また、製作者は、上2枚が八木アンテナ、一番下が、全日本テレビサービス(現 NHKアイテック)になっています。

 

すぐ近くに、受信パラボラがあります。全社共用の弥彦山受けと思われます。 なお、この支柱、アナログ時代からのものかは未確認です。

 


展望台の裏側に局舎らしい部分があります。

蓄電池室とありますので、中継局の機器があると思われます。 

反対側にも扉があります。右はラックでしょうか。
なお、テレビ中継局を示す看板・表札の類は、鉄塔下部の銘板以外にはありませんでした。
(公園の案内看板にも中継局との表示がありません。直接のエリア以外の一般の人は、ここにテレビ中継局があるとは、気付いていないかもしれません。)

 


壁面を観察するともやはりラックのようです。

展望台から屋根に登る階段があります。

 

それでは、上へ行ってみます。 


展望台の表札です。

新潟県でよく見かける耐荷重表示です。 ここにもあります。

この展望台は、昭和54年(1979年) にできたようです。 NHK中継局の開局は1970年ですので、開局当初は、どんな様子だったのでしょうか。

 


ラックが室内を通って屋根に延びています。

先ほど見えた作業用階段です。

 


展望台の中間部から見た受信アンテナです。

GPSは、ここにあります。3基です。


受信点近くには、三角点がありました。

さらに少し奥に行くと、ダム無線局です。 

 



展望台からの風景です。 合成 


村松公園のすぐ向かい側に、新潟大学農学部の施設がありました。

 

中継局データ

アナログ NHK総合 NHK教育 BSN NST TeNY UX
チャンネル 53ch 51ch 55ch 57ch 59ch 61ch
出力 各局とも 10W

アナログテレビ放送は2011年7月24日をもって終了しました。


デジタル NHK総合 NHK教育 BSN NST TeNY UX
チャンネル 48ch 40ch 39ch 43ch 45ch 49ch
リモコン
出力 各局とも 1W

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