送 信 塔 見て歩き
新潟県 ・ 中継局


越後川口テレビ中継局  2016年8月撮影、2022年5月撮影(竹田台地遠景)

越後川口中継局(民放は川口中継局)は、長岡市川口中山の通称・竹田台地にあります。ちょうど上越新幹線が真下を通っています。
見通しが良い場所のようで、付近にはNTTドコモとKDDIの基地局もあります。

ふもとから保守道を登って行くと、KDDI基地局が見えてきます。テレビ中継局は、さらに奥です。また、この地点で道は分岐し、
振り返るとNTTドコモの基地局があります。

最初に、かつてのアナログ中継局の説明です。
当中継局の開局は、NHKとBSNが1966年10月、NSTが1972年12月、TNNが1982年8月、NT21が1984年12月です。

開局が同時のNHKとBSNが共用、ほかの民放3社が共用の2グループに分かれていました。
送信アンテナは、4L1段3面です。(NHK・BSN中継局では、上がNHK2波共用、下がBSN、民放3社中継局は、全社共用です。)
受信は、NHKが個別の8素子八木1列、BSNが8素子八木2列、民放3社は共用1.8mグリッドパラボラです。全局弥彦山受けです。

ところで、2004年10月24日に発生した「新潟県中越地震」は、この地域が震源で、川口町では震度7を記録し甚大な被害がでました。
当中継局でも、崖寄りに建っていた民放3社中継局の支柱式鉄塔の足元が崩れ、使用不能となりました。
少し内側に位置していたNHK・BSN共用中継局は被害を免れたため、急きょ設備を移転させ、放送を続けたということです。

当方は、地震から2年後の2006年10月に偶然、関越自動車道・越後川口SAから竹田台地方向を撮影していました。
崖崩れからの復旧の様子が分かります。
(中継局が、ここにあることは、この時点では知りませんでした。地震被害の様子として撮影しました。 画像は下方に掲載。)


それでは、現在の様子を紹介します。 当中継局は、2008年12月にデジタル化されました。


KDDI基地局から、さらに進むと大きな中継局が見えてきました。

地震の被害を免れたアナログ中継局がそのままデジタル化されました。

 

全景を角度を変えて2枚。

 

送信アンテナを角度を変えて2枚。

 


局舎です。

屋上部です。

おなじみのロゴです。

 


この辺りに、民放3社の中継局があったと思われます。

局舎周囲にはNHKとBSNのアナログ受信八木アンテナがありました。

 

地震当時崩れた崖です。現在では草が生い茂って地震被害の様子は分からなくなっています。(合成)

また、ここは今は、展望台になっているのか看板とベンチがありました。

 

ところで、デジタル中継局には受信アンテナがありません。アナログ時代とは異なり、別の場所で受信しているようです。


と云う訳で、分岐地点のKDDI基地局まで戻り、北側のNTTドコモ方向へ進みます。


ドコモの敷地越しにパラボラが見えます。

 

この場所は、北方向が開けています。
全社共用の弥彦山受け4mグリッドパラボラです。中継局から約250m地点です。
 

付近のある通信会社の基地局です。


KDDIです。
テレビ中継局は左側奥です。

NTTドコモです。
弥彦山受信パラボラは左側奥です。


案内看板のところから撮影した現在の風景です。(合成)


以下は、2006年10月に関越道・越後川口SAから撮影した北側方向です。


合成

 


上記画像の右隅です。

 


さらに拡大しました。竹田台地です。崖崩れの場所が補修されています。
左にNTTドコモとKDDIの基地局が見えます。 テレビ中継局は中央ですが、樹木に隠され見えていません。


2022年のGWでの取材の帰り、関越道・越後川口SAに立ち寄りました。竹田台地の様子です。


遠景です。

 


全社共用の弥彦山受け4mグリッドパラボラが見えます。

 

中継局データ

アナログ

NHK総合 NHK教育 BSN NST TeNY UX
チャンネル 48ch 46ch 50ch 44ch 42ch 40ch
出力 各局とも 10W

アナログテレビ放送は2011年7月24日をもって終了しました。


デジタル

NHK総合 NHK教育 BSN NST TeNY UX
チャンネル 15ch 13ch 17ch 19ch 26ch 23ch
リモコン
出力 各局とも 1W

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