送 信 塔 見て歩き
山梨県 ・ 中継局


上野原テレビ中継局  2009年3月、2015年5月撮影

上野原中継局は、上野原市の御前山にあります。中央道(下り線側)からは、神奈川県から山梨県へ入るあたりで正面に見えます。

最初は、2009年3月に中央道を通りすがりでの撮影です。

高速から正面に見えるポイントです、神奈川・山梨の県境です。

 


拡大しました。

最初に、アナログ中継局の説明です。

開局はNHKは1966年1月末、YBSは翌月1日、UTYは1978年7月です。
また、UTYでは1992年12月にチャンネルを変更しています。

設備は、局舎・鉄塔は全社共用ですが、送信アンテナはNHKを含めチャンネル
ごとに単独です。形式は2L1段4面で上からYBS、NHK−G、UTY、NHK−E
です。(一部、未確認の部分があります。)

受信アンテナは、NHK2波共用の3mプレートパラボラ、YBSの3mパラボラ、
UTYの3mグリッドパラボラが、すべて送信鉄塔に付いており、大月中継局を
受けていました。

当中継局では、NHKでは、チャンネルが隣接なのに別アンテナだったり、
1990年前半には送信系をいじっているようですし、UTYもチャンネル変更を
しており、どこかで障害が発生していたようです。

当中継局は2007年12月にデジタル化されました。

 


ここからは、2015年5月の直接訪問記です。

最初の説明で、所在地を「御前山」と書きましたが、調べてみると周辺には数多く(5つ以上)の御前山があることが分かりました。

何でも、集落のそばにあるのは、すべて御前山だそうです。区別するためもっと詳しく云いますと、上野原中継局があるのは
四方津御前山になります。(四方津は「しおつ」と読みます。)

登山口は、「コモアしおつ」と云う大きな住宅団地の東側隅にあります。JR四方津駅前近くの国道20号線から団地に繋がる道路を
上って行き、トンネルをくぐってヘアピンカーブを曲がりきった所のすぐ右側小路の突き当たりです。小路にはガス会社の充填所が
ありますが、休日には交通もないので、道路沿いに駐車可能と思われます。

なお、当ページでは「コモアしおつ」のテレビ受信環境やこれまでの経緯については触れません。

 


南側ふもとから見た遠景と拡大画像(右)です。

  



登山の最初は階段です。

途中を飛ばして、山頂に到着です。何か見えてきました。

  


中継局はフェンスに囲まれています。

鉄塔を見上げてみました。

登って来た側からは、樹木に阻まれ、これ以上は下がって撮影できません。また、午前に訪問したため逆光です。あしからす。

デジタル中継局は全社共用の局舎が新築され、鉄塔はアナログからの継続です。

 


鉄塔の様子です。

別角度から。

送信アンテナです。

アナデジサイマル時も一番先端がデジタルアンテナでした。その時も4段だったようですので、先端にあった「アナログYBSアンテナ」は、どれかと集約されていたようです。

  

大月中継局に向くパラボラです。上段のプレートパラボラはNHK・UTY共用TTL受け。下段はYBS放送波受けパラボラです。 別角度から3枚。

 


この両側に向くプレートパラボラは、秋山中継局と棡原(ゆずりはら)中継局への
全社共用のTTL伝送用です。

ここにはNHKとYBSのアナログ受信パラボラが並んでいたと思われます。
 

  


登って来た側から見える局舎は、裏側です。

こちらが正面側です。

表札です。

 

アナログ局舎は撤去済みで、基礎のみ残されています。 別角度から2枚。

  


GPSです。

鉄塔にデジタルの銘板があります。

 



三角点は、少し西側地点にあります。

中継局のすぐ東側に小さな祠があります。

 


中継局から見た東方向の風景です。

 

中継局データ

アナログ NHK総合 NHK教育 YBS UTY
チャンネル 54ch 52ch 56ch 34ch
出力 各局とも 10W

アナログテレビ放送は2011年7月24日をもって終了しました。


デジタル NHK総合 NHK教育 YBS UTY
チャンネル 29ch 31ch 36ch 40ch
リモコン
出力 各局とも 1W

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