送 信 塔　見て歩き
山梨県 ・ 中継局

身延テレビ・ＦＭ中継局　　直接訪問は、「匿名希望様」、「しくいち様・縦笛様」からの提供画像です。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　別ページで紹介します。　下方リンクよりお入りください。

それでは、当方の２０１９年５月の訪問記からです。

身延中継局は、南巨摩郡身延町の身延山山頂にあります。県道９号線を通りすがりに撮影しました。
（今回は時間の関係で、直接訪問はしていません。）

最初にアナログ時代の中継局の様子です。

開局は、ＮＨＫとＹＢＳが同時に１９６４年１２月、ＵＴＹは１９７３年７月です。開局時期での２グループに分かれて設置されています。

送信アンテナは、老舗組は すべて３素子八木１段１面、上からＹＢＳ・ＮＨＫ−Ｅ・ＮＨＫ−Ｇの順です。（チャンネルの大きい順）
ＵＴＹは２Ｌ１段２面です。
受信は、ＮＨＫは約３００ｍ離れた地点で２波共用１．２ｍプレートパラボラにて下部固定局ＳＨＦ受け、また予備で約１５０ｍ離れた
地点で８素子八木２列２段でも下部中継局を受けているようです。ＹＢＳは約１８０ｍ離れた地点で８素子八木２列２段にて下部中継局受け、
ＵＴＹは送信点で２．４ｍプレートパラボラにて甲府北固定局ＳＨＦ受けです。（身延山山頂から甲府市内は見通しのようです。）
（老舗局とＵＴＹは、少し離れた場所に、それぞれ中継局を設置しています。）

また、ＦＭ中継局の開局は、ＮＨＫが１９６８年３月、ＦＭ富士が１９８８年８月です。（ＦＭ富士は、ＮＨＫと共用です。）
ＦＭ中継局は、テレビとは離れた場所にあります。

送信アンテナは２社共用ＳＴ２段です。
受信は、２社共用２ｍプレートパラボラにて甲府（各放送局パラボラ）からのＳＨＦ受けです。

今更ながらの情報ですが、旧アナログ老舗中継局は、ロープウェイ乗り場のすぐ近くと分かりました。
一方、ＵＴＹ（現デジタル）は、そこから北へ約１７０ｍの辺り、ＦＭ中継局は、さらに北方の業務無線パラボラが密集している辺りです。

事情がよく分かりませんが、老舗２局（ＶＨＦ）とＵＴＹ（ＵＨＦ）、さらにはＦＭ中継局がバラバラに点在しています。
ＶＨＦ局の受信点がＵＴＹ中継局の さらに北側にありますので、老舗局の送信点では親局を受信できないようです。
なぜ、そんな場所に置局したのか訳がありそうです。

２００７年７月に全社同時にデジタル化されました。

それでは、画像をどうぞ。　このページは、当方の２０１９年５月撮影の画像です。

全景です。　一部、画像を加工しています。

拡大しました。　鉄塔がいくつか見えます。

別の場所からの遠景です。

山頂部を拡大しました。

上記画像の一番左にテレビ塔があります。

デジタル中継局は、ＵＴＹのアナログ鉄塔を利用し、全社共同で設置されたようです。なお、局舎は新築のようです。

送信アンテナは、アナログ時代のＵＴＹと同じく、２Ｌ１段２面、受信は全社共用１．８ｍプレートパラボラにて愛宕山固定局ＴＴＬ受けです。
親局の変更は、アナログ時代に置局されていた下部中継局及び甲府北中継局が、廃局になった影響かと思われます。

ＵＴＹのアナログアンテナは、先端にあったようです。（現在は妙な空きがあります。）

また、２０１８年１２月２３日には、ＹＢＳがデジタル中継局の鉄塔にＦＭ補完中継局を開局させています。（同日に三ツ峠中継局も開局）

上記画像のゲイン塔と樹木との境辺りに、３素子八木アンテナらしいものが見えます。

業務鉄塔群です。　ＮＨＫ−ＦＭ中継局は、この辺りにあると思われますが、確認できませんでした。

「匿名希望様」、「しくいち様・縦笛様」提供の画像は、下記リンクよりご覧ください。

中継局データ

アナログテレビ放送は２０１１年７月２４日をもって終了しました。

ＮＨＫ−ＦＭ　　８４．７ＭＨｚ　　１００Ｗ
ＦＭ富士　　　　８０．５ＭＨｚ　　１００Ｗ
ＹＢＳ ＦＭ　　　９０．９ＭＨｚ　　１００Ｗ

送信出力はアナログでは、通常ＵＨＦはＶＨＦの３倍強、またデジタルはアナログＵＨＦの１／１０となっていますが、
当中継局では、どちらも当てはまっていません。

これは南部地域では、アナログ時代にはＵＴＹの置局が他社と一部異なり、さらにデジタル化で廃局になった中継局が
あるための措置ではないかと思われます。（未確認です。）

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