送 信 塔 見て歩き
山梨県 ・ 中継局


富士吉田テレビ中継局  2008年9月、2015年5月撮影

富士吉田テレビ中継局は、富士吉田市に隣接する鳴沢村のゴルフ場や別荘地が広がる「富士桜高原」と
呼ばれる一角にあります。標高は、約1250mです。


S様提供の2023年9月撮影の画像は、こちらから
 


当ページは、当方撮影の画像です。

最初にアナログ中継局の説明です。
開局はNHK−GとYBSが1962年8月、NHK−Eが1963年12月、UTYが1970年10月です。各社個別に中継局を設置しています。
送信アンテナは、各社とも4L2段2面です。(NHKは2波共用)
受信は、各社とも甲府の本社・放送局からのSTLですが、富士吉田市と甲府市は直接見通せないため、三つ峠山に反射板を設置し、
それを経由して番組が送られています。

それと、NHKとYBSは1960年代の開局ですので、当初はVHFでの送信だったと思われます。
YBSでは1981年11月にUHFに転換され、増力しているようですが、NHKについては確認できていません。


訪問は夕刻でしたので、若干暗い仕上がりになっています。


全景です。(左・UTY 右・NHK)
 

 


その右側です。 (一番右は、YBS)

それでは、左から順番に紹介します。


UTY中継局

UTYとNHKの中継局は、並んで建っています。
ただ、通りから奥まったところにあり、樹木に阻まれ、すぐには分かりません。通り沿いのYBSからは向かって左奥です。

  
全景です。                       局舎です。

 

  
アンテナです。3面です。         引いてみました。              見上げてみました。
富士山側の南面には、エレメントはありません。
(地図を見ると、中継局より南側には、ほぼ人家はないようです。)

 

  
パラボラです。               ロゴです。

UTY中継局から、デジタル波が出ているのか、よく分かりませんでした。
(GPSアンテナが発見できなかったことと、受信パラボラが1つしかないことが理由です。)


NHK中継局

NHK中継局は、UTYと同じ広い敷地の、通り側から見て右にあります。

  
全景です。                       局舎です。

 

  
アンテナは、こちらも3枚。       パラボラは、3基あります。

 


パラボラ画像を、もう一枚どうぞ。
未確認ですがパラボラは、下からアナログ、デジタル、
一番上は、多分、都留中継局向けデジタルTTL(送り)
ではないでしょうか??。

なお、甲府からの伝送は三ツ峠反射板経由のマイクロ波と
思われます。

三ツ峠山の反射板は、こちらから

 

  
壁面のロゴです。                      表札です。
 


YBS中継局

YBS中継局は、通りに面しており、最初に到着します。

  
全景です。                       局舎です。

 

  
アンテナです。               鉄塔とパラボラです。

 

  
パラボラです。                       鉄塔下部にGPSが見えました。
                                NHKとUTYは、見つけることができませんでした。

YBS中継局には、GPSがありますので、デジタル波が出ていると思われますが、NHKのように都留方向に
パラボラが無いので、放送波中継なのでしょうか??。

 

  
こちらには、立派な門があります。           表札です。過去に「富士山中継局」と名乗っていたことが
                                あったようです。(未確認です。)

 


壁面のロゴです。


2015年5月にアナログ終了後の様子を見てきました。簡単に紹介します。

比較のため、左に2008年9月撮影のもの、右に2015年5月撮影のものを並べました。

NHK

NHK甲府放送局は2012年5月にそれまでの市内飯田地区から、JR甲府駅北地区(住所は丸の内)へ移転しました。

それに合わせて、それまで富士吉田中継局へは、三つ峠山の反射板経由で番組を伝送していたのを
同地にパラボラを設置し、固定局経由に変更したようです。

 

大きなパラボラ2基が撤去され、三つ峠山方向へは、小さなパラボラが2基向いています。
(三つ峠山で電波が増幅されるので、小さなパラボラでの受信になったようです。)

また、これまでもあった都留向きのパラボラが1基増えています。(理由は未確認です。)

さらに上方には、本栖局向けと思われるパラボラもあります。

 


下段のパラボラを拡大しました。 2015年5月撮影

 

送信アンテナには、変化は無いようです。

 


反射板は、まだ3枚あります。

この2枚は2015年5月撮影。 なお、時間の関係で、山頂がよく見える場所へは行きませんでした。

富士吉田市内から見た三つ峠FM中継局です。ハッキリとは分かりませんが、やや下向きのパラボラがあるように見えます。

 


YBS

 

 

YBS中継局には、特に変化は無いようです。

 


UTY

 

 

UTY中継局には、特に変化は無いようです。

 

中継局データ

アナログ NHK総合 NHK教育 YBS UTY
チャンネル 31ch 29ch 35ch 33ch
出力 各局とも 300W

アナログテレビ放送は2011年7月24日をもって終了しました。


デジタル NHK総合 NHK教育 YBS UTY
チャンネル 21ch 23ch 25ch 27ch
リモコン
出力 各局とも 50W

通常、デジタルの出力はアナログUHFの 1/10 ですので、富士吉田中継局は、実質増力になっています。


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