送 信 塔 見て歩き
神奈川県 ・ 中継局


南足柄テレビ中継局  2019年5月撮影

南足柄中継局は、南足柄市の「神奈川県立21世紀の森」の中です。広大な園内の山頂(?)と云える場所にあります。
園内は車道が整備されていますが、一般車両は進入禁止のため、駐車場に止めて徒歩での訪問になります。

ここでアナログ時代の様子を説明します。
開局は、NHKが1966年1月、テレビ東京を除く東京民放4社が1966年10月、TVKが1972年6月、テレビ東京が1978年8月です。
中継局は「NHKとTVK」、「東京民放5社」の2グループに分かれて設置されています。
送信アンテナは、NHK−GとTVKが共用、NHK−Eが単独(Gが上)、民放は全社共用です。形式はすべて4L1段2面です。
受信は、NHK−Gは8素子八木2列、NHK−Eは8素子八木、NTV・TBS・CX・EXの4社は個別の12素子八木2列、
TXは12素子八木2列2段にて東京タワー受け、TVKは3mグリッドパラボラにて平塚中継局(湘南平)受けです。
(NHKの受信点は民放中継局の裏側、TVKは送信点での受信です。)

2008年3月に全社同時にデジタル化されました。


それでは、現在の様子を中継局ごとに紹介します。

 
いきなり到着です。   全景を角度を変えて2枚。 左画像は合成に付き歪んでいます。

NHK・TVK中継局

NHKとTVKの共用中継局です。アナログ時代から組み合わせに変化はありません。

全景です。角度を変えて2枚。
アナログ時代には、局舎前の位置(現在、非常電源がある場所)に支柱式のアナログ送信鉄塔がありました。

 

鉄塔の様子を角度を変えて3枚。

 


送信アンテナは、3波共用です。
受信は、NHKは2mプレートパラボラにて平塚固定局(湘南平)TTL受けです。TVKは3mグリッドパラボラにて平塚中継局放送波受けです。

また、上段の北向き(右向き)1.2mプレートパラボラは山北中継局向けのTTL送信用です。当中継局には、NHK固定局が併設されています。
固定局はデジタル化当初はありませんでしたが、山北中継局のデジタル化に合わせて設置されました。(TVKは放送波伝送)

 

局舎です。アナログ時代には、南側壁面にNHKとTVKの大きなロゴがあったようですが現在はありません。
また、入口扉にも表札はありません。(補修作業をした銘板のみです。)

 


デジタル鉄塔へ延びるラックです。局舎壁面にアナログ時代のケーブル口が塞がれているのが分かります。


東京民放5社 中継局

東京民放中継局はNHKの先にあります。


全景です。

 

鉄塔を角度を変えて3枚。 鉄塔の2mプレートパラボラは、山北中継局向けのTTL伝送用です。5社共用です。

 


送信アンテナは、5社共用です。 アナログ時代には先端部にもアンテナがあったと思われます。

 


こちらは平塚固定局TTL受け2mプレートパラボラです。 
デジタル化時に新設されました。

2基のパラボラを見上げてみました。

 

局舎を角度を変えて2枚。

 


表札です。

屋上にGPSがあります。

 


民放中継局の裏側です。
アナログ時代には、ここにVHF各社の東京タワー受け八木アンテナ群があったようです。



中継局付近から見た風景です。

 


中央奥は大山です。

山頂部を拡大しました。 一番左にFMヨコハマのアンテナが見えます。
民放のFPU基地局も見えます。

 


こちらは湘南平方向です。

 


拡大しました。 平塚中継局の鉄塔と、その奥に江の島も見えます。



ここが車道から中継局の入口です。

入ってすぐのところに業務系の無線局があります。左奥の道を進みます。

中継局へは、大きな駐車場から「洒水(しゃすい)の滝」方面への道標に従い舗装道路を登って行きます。
登り切ったところに上記の分岐があります。

この分岐を進んで行くと中継局に到着です。

 

中継局データ

アナログ NHK総合 NHK教育 NTV TBS CX EX TX TVK
チャンネル 51ch 49ch 53ch 55ch 57ch 59ch 61ch 45ch
出力 各局とも 10W

アナログテレビ放送は2011年7月24日をもって終了しました。


デジタル NHK総合 NHK教育 NTV TBS CX EX TX TVK
チャンネル 30ch 34ch 32ch 36ch 38ch 40ch 44ch 35ch
リモコン
出力 各局とも 1W

©2019 送信塔見て歩きWeb