送 信 塔 見て歩き
港区 芝公園


東京タワー 2019年7月撮影

地上デジタル放送の高度化(4K・8K)に向けた実証実験用のアンテナが取り付けられているとのことで2019年7月に見てきました。
今回も時間の関係で、主に東側からの望遠撮影のみとなっています。(偶然にも実験アンテナがその方向に付いています。)

東京タワーでは、2018年11月からNHKやNHKテクノロジーズ(旧NHKアイテック)などにより、地上波によるスーパーハイビジョン
放送の実現に向けて地上放送高度化方式の大規模野外実験による検証(東京地区では都市部での受信特性の評価やスーパー
ハイビジョン伝送実験。使用チャンネルUHF28ch・出力1KW)が行われていました。

今年の3月で一旦実験が終わりましたが、7月から実施主体が、一般社団法人放送サービス高度化推進協会(A-PAB)に替わり、
総務省から委託を受けた「放送用周波数を有効活用する技術方策に関する調査検討」を目的に実験が再開されました。

名古屋地区でも中京テレビ鉄塔とNHK名古屋ラジオ基幹局敷地内の鉄塔にアンテナを取り付け同様の実験が行われています。


現在の様子です。


まずは、芝公園から見た全景です。 当日は、曇りの天気で、暗い仕上がりで申し訳ありません。

 

 

このアンテナは、去年(2018年)の春ごろに取り付けられたそうですが、なかなか見に行く機会がなく、3月に実験が終わった時には、
見に行く前にアンテナが取り外されてしまうのではないかと不安でしたが、再開されて助かりました。

地上4K放送では、新たな周波数の確保は困難と思われるため、今の地上デジタル放送で使用しているUHF帯を利用して4K放送を
行う、階層分割多重方式を検討しているそうです。

ということは、実験内容が分かりませんが、いろいろな方式を試しているのであれば、今の方式に重畳(ちょうじょう)されて4K放送が
出ていることもあるのでしょうか。この場合、今のテレビで2K(普通のハイビジョン)は映るのでしょうか。


そのほかの部分も変化が無いか見ておきます。


TFMとi-dioのアンテナです。
 
地デジ予備アンテナなどです。

 


中間部の各種パラボラです。
 
左画像の右側を拡大しました。
固定パラボラがいくつかあります。

 


インターFMの旧アンテナは、撤去されています。
今回(2019年7月)撮影
 
こちらは、比較のための2006年10月の同じ場所です。
インターFMのアンテナです。
 
放送大学FMのアンテナが残っています。
今回(2019年7月)撮影

インターFMがどのアンテナから送信されているのか、まだよくわかりません。


放送所データ  2019年7月現在

TOKYO FM   80.0MHz  10KW
InterFM     
89.7MHz  10KW
i−dio
    105.428571MHz  10KW


以下は、予備施設です。

デジタルテレビ チャンネル リモコン
NHK総合 27ch
NHK教育 26ch
日本テレビ 25ch
TBSテレビ 22ch
フジテレビ 21ch
テレビ朝日 24ch
テレビ東京 23ch

NHK−FM  82.5MHz 5KW

TOKYO FMの予備送信所は、檜原村の臼杵山にあります。
J−WAVEの予備送信所は、港区の六本木ヒルズ屋上にあります。

TOKYO MXは、東京タワーに予備送信所を設置していません。

このほか、渋谷のNHK本部の本館屋上に非常用のテレビ送信アンテナを確認しています。


デジタルテレビ放送、NHK−FM、J−WAVE、TBSラジオ ・ 文化放送 ・ ニッポン放送のFM補完中継局(ワイドFM)の送信所は、
東京スカイツリーです。


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