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港区 芝公園


東京タワー (芝放送所)

2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震、あの東日本大震災を引き起こした地震の揺れが東京タワーにも
被害を及ぼしました。先端部のスーパーターンが曲がったのです。

地震発生直後にK様より画像の提供を受けていますが、10月に自分の目で再確認してきました。
南東側から見ると、肉眼でも曲がっているのが分かります。また、肉眼では分かりませんでしたが、撮影の画像を大きくすると
応急修理の様子がうかがえます。(なお、応急修理の後、さらに補強した様子は見られませんでした。
多分、あの状態で安全なのでしょう。)

まあ、アナログテレビ放送が終わった現在、そのまま放置と云ったところでしょうか。FMへの転用は可能でしょうが、
NHKはFMもスカイツリーへ移転しますので、もはや単なるモニュメントかもしれません。

現時点(2011年10月)では、NHKも民放もアナログアンテナは、そのままでしたが、曲がったままのスーパーターンを
どうするのか、また民放アンテナをいつ取り外すのか(そもそも、アンテナの所有者って放送各社なんでしょうか、それとも
電波塔会社?)等々、非常に興味のあるところです。
(仮にスーパーターンを取り外して、そのままのにすると、高さが低くなるばかりか、見栄えも悪くなりますので、同じ長さの
鉄柱を立てる必要があるのでは?。)

なお今回、当方が撮影した画像は、K様提供の画像に解像度が遠く及ばず、また当日の天候も曇りで暗い画像に
なりましたので、引き続き提供画像も合わせて紹介いたします。


東京タワー前交差点付近から。

赤羽橋交差点近くから。

 


赤羽橋交差点近くからは、このように
スーパーターンがきれいに見えます。

こちらは少し離れた、芝公園グランド前
交差点付近からの撮影です。

 ↑ 上記、右画像撮影位置からの撮影です。


ここからは、地震発生直後にK様から提供を受けた鮮明な画像でご覧ください。


3月13日撮影

 

地震発生直後の様子

3月13日撮影
 
補修後の様子

3月19日撮影
上から2段目と3段目の間が金具で繋げてあります。

地震翌日の新聞写真では不鮮明でしたが、曲がっている場所は、上から2段目と3段目の間の
支柱が細くなっている部分ですね。

 

画像を拡大すると、ターンパックルで
締め付けて固定しているように見えます。

 


ここからは、2012年5月5日の撮影です。

曲がったSTが、ようやく撤去されることになりました。首都の真ん中に、震災の傷跡をいつまでも放置しておくのは、まずいなと思っていました。

赤羽橋交差点から。

東京タワーでは、昨年の「東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)」で
先端部が曲がったスーパーターンスタイルアンテナの撤去工事が
行われています。(もし、地震で曲がらなかったらアナログ終了後、
貸し出しor売却の予定だったとの情報がありました。)

5月5日時点では、民放ゲイン塔の先端部に櫓(やぐら)を組んで、
その上のNHKアンテナを囲う作業の途中のようでした。
また、地上と先端部を結ぶ資材運搬用のケーブルが張られています。

最初の予定では、今頃は高さが低くなっているはずですが、工期が
遅れているのか、変化は感じられませんでした。
(けが人がでた事故の影響かもしれません。)

 

 



先端近くに櫓が組まれています。

少し下にも、作業場があります。

拡大しました。ゲイン塔沿って筒状のものも見えます。


大展望台の少し上にも台のようなみのがあります。


ところで、最初にも書きましたが、高さが低くなったように見えません。

目の錯覚なのか確認のため、以前に同じ場所から撮影した画像と
高さを比較してみます。

左が2003年9月撮影のもの、右が今回撮影したものです。

どちらも赤羽橋交差点から撮影。

 

微妙に倍率が違いますが、やはり、まだ短くはなっていないようです。

 

 

 

 

 


一方、デジタルアンテナのすぐ上にある放送大学のアナログアンテナの撤去作業も並行して行われています。
今回は、時間の関係で、東側からのみの観察ですが、4本のスキューアンテナの1本の柱が撤去途中のようです。
また、よく見るとアンテナ本体は、既に取り外されているようです。(カマボコ型のものがありません。)

別角度から2枚。

 


さらには、特別展望台の下にあったデジタルラジオのアンテナも撤去済みです。(各社の意見が合わず、実用化の目処無く実験が終了しました。)


NHKアンテナの撤去後は、元の高さと同じになるように、新たな支柱を建てるらしいです。
ネット上では、TFM (FM東京)がアンテナ高さを上げるとの話もありますが、未確認です。

ところで、東京タワーはスカイツリーの予備アンテナとしても引き続き活用されますが、デジタルアンテナのずんぐりとした
形状も、何とかならないものでしょうか。ゲイン塔の民放アンテナの場所へ双ループアンテナを設置することを提案します。
(放送大学&予備設備にそれだけの金をかけられるかは分かりませんが・・・。でも、重量は相当軽くなると思います。)

その後の情報(2012年6月)では、先端部のスーパーターンは取り外され、いよいよ曲がった支柱を撤去するようです。
また、放送大学のスキューアンテナは、すべて撤去済みとのことです。

さらに、その後の情報では、先端部には噂の通り、TFMの新アンテナが取り付けられることが分かりました。なんでも、
当初の予定ではNHKのスーパーターンをアナログ終了後に譲り受け、一部改修の上、2012年初頭(NHK−FMとJ−WAVEの
スカイツリー送信開始よりも先)に送信を開始する予定だったとのことですが、震災で曲がったため、取り替えることになり、
予定が大幅に遅れているそうです。


2012年8月のお盆休みに、また見てきました。

先端部には、新しい支柱が取り付けられ、元の高さの333mに戻っています。
また、放送大学のアナログアンテナの撤去を確認しました。民放アナログアンテナは、まだ残っています。

 

新しい支柱は、四角のようです。また、見える範囲に5段の突き出ている部分が見えます。(1面だけです。)
新しいスーパーターンアンテナの取り付け基部なんでしょうか。(新アンテナがスーパーターンと云う情報は
今のところ、確認できていません。)

なお、今回も時間の関係で「赤羽橋」方向以外からの撮影はできませんでした。


この後、この先端の四角柱にTFMのスーパーターンアンテナが取り付けられました。

新アンテナの様子は2013年撮影のページで紹介しています。


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