送 信 塔 見て歩き
千葉県 ・ 中継局


東金テレビ中継局  2017年8月撮影

東金中継局は、東金市中心部から南東方向に約5km離れた「東金工業団地」の一角にあります。
中継局は、JA千葉や千葉県などが出資している企業の敷地内に設置されています。
中継局の裏側には回れませんが、観察には特に支障はないと思われます。

当中継局は、デジタルでは全社送信していますが、アナログ時代にはNHKと千葉テレビ(CTC)のみの地味な中継局でした。

最初に、かつてのアナログ中継局の説明です。
開局は、CTCが先で1972年3月です。NHKは1987年7月です。また、NHKでは1997年3月に親局を変更し増力しているようです。
また、教育テレビのみチャンネルも変更しているらしいです。

ところで、千葉県のHPを見ると、中継局の敷地の会社は、第三セクターのため情報が公開されていました。
設立が平成9年(1997年)7月になっています。中継局がずっと先に開局していますので、土地を貸しているのは千葉県なんでしょうか。
(どうでもよいことですが・・・。)

以下は、アナログ終盤の様子です。

送信鉄塔は、2社共用の高さ約100mの支線式トラス鉄塔です。局舎も2社共用です。送信アンテナは、3波共用6L3段3面、
受信は、NHKは2波共用1.8mグリッドパラボラにて銚子中継局受け、CTCは1.8mグリッドパラボラにて千葉基幹局受けでした。

この辺りには山がないため、自ら高い鉄塔を建てる必要があったようです。CTCが単独で最初に開局しているため、予算の都合で通常の
鉄塔ではなく支線式のトラス柱になったのかな、と想像しました。

アナログ時代の当中継局の送信出力は100Wと強力です。しかしながら、東京民放5社は送信していないという対応でした。
(NHKもCTCから15年遅れです。)
デジタルでは、東京民放5社も新局として開局していますが、アナログ時代この地域では、どの局を受信していたのかが気になります。
(東京タワーからVHF波が、ギリギリ届いていたのでしょうか。)

気になることの多い中継局です。とりあえず、現在の様子を画像で紹介します。



同じ通りの少し離れた場所からの遠景です。

正門前から見た全景です。 合成

デジタル化に際して、鉄塔はアナログからの継続、局舎はアナログ局舎とは鉄塔を挟んで反対側の位置に、全社共用で新築されました。
(アナログ時代には、局舎は奥の方にあり、少し観察し辛かったと想像します。)

 

送信アンテナを角度を変えて3枚。

 


さらにもう一枚。

 


鉄塔中間部です。

このパラボラは、CTCの基幹局受けです。


八木アンテナもあります。何かは未確認です。

親局受信は、CTCのみ基幹局を放送波受けです。 東京各社はTTLです。

 

こちらは、局舎上にあるTTL鉄塔です。 角度を変えて2枚。

 

TTLパラボラを角度を変えて2枚。
NHKと東京民放5社の番組伝送は、大多喜固定局からのTTL受けです。

ちなみに、ここまでのルートは、東京タワー → 船橋(三山FX) → 大多喜FX → 東金中継局 です。

 


局舎です。ロゴや表札は見当たりません。

屋上のモニターアンテナです。

 


このアンテナは、企業のものか?。

支線基部です。

別の支線基部です。

支線基部は、道路ギリギリに2基あります。もう1基は敷地のど真ん中なのでしょうか。

 


鉄塔基部の様子です。

ラック上にGPSがあります。

また、銘板がありました。千葉テレビが建てたものと確認できます。

中継局の周りは、従業員の駐車場になっているようです。(当方は、休日に訪問したため、車は止まっていませんでした。)

 


鉄塔の右側(プレハブ小屋のようなものがある場所)には、かつてアナログ局舎がありました。

他サイトの画像では、CTCのロゴが確認できます。また、表札もありました。(CTCが先に開局のため、表札は上がCTC、下にNHKです。) 



工業団地入口の看板です。 この角を曲がって、一番奥です。



この画像は、東金城跡中継局がある「山王台公園」展望台からの撮影です。見つけるのに時間がかかりました。

 

中継局データ

アナログ NHK総合 NHK教育 チバテレビ
チャンネル 35ch 38ch 31ch
出力 各局とも 100W

アナログテレビ放送は2011年7月24日をもって終了しました。


デジタル NHK総合 NHK教育 NTV TBS CX EX TX チバテレビ
チャンネル 34ch 26ch 25ch 22ch 21ch 24ch 23ch 29ch
リモコン
出力 各局とも 10W

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