送 信 塔 見て歩き
千葉県 ・ 中継局


小見川テレビ中継局  2007年2月、2017年8月撮影


銚子から成田へ向かう途中のJR成田線内で撮影。2007年2月

撮影位置は、笹川駅手前あたりです。アンテナが2本、先端部のみ見えています。
この手前で鉄塔2本が半分ぐらい見えるポイントがあったのですが、撮り損ねました。

※ 上記写真は、移動中の鉄道車内から、ガラス越しの撮影です。


2017年8月のお盆休みを利用して、千葉県北東部の中継局を見てきました。当中継局は、銚子中継局の帰りに電車内から見て以来、
10年後の初訪問です。10年ってあっという間ですね。


最初にかつてのアナログ中継局の説明です。

当中継局の開局はCTCが一番早く1972年3月です。続いてNHKが1975年3月に開局しています。東京民放5社が開局したのは、
さらに遅く1980年9月です。

中継局は、NHK&CTCと東京民放5社の2グループに分かれて設置されています。どちらも、20mの支柱式鉄塔の同じような形状の
中継局です。
送信アンテナは、それぞれ全局共用の4L2段3面です。
受信アンテナは、NHKは2波共用2.4mグリッドパラボラにて銚子中継局受け、予備に8素子八木にて東京タワー受けです。
東京民放5社は、各社個別に8素子八木です。ただ、NTV・TXは2列2段、TBS・CX・EXは1列4段と、なぜかアンテナの並べ方が
異なります。(各社とも東京タワー受けです。)CTCは1.8mグリッドパラボラにて千葉基幹局受けです。

他サイトのアナログ時代の画像を見ますと、八木アンテナが林立しており、実に壮観です。 アナログ時代に訪問したかったですね。

なお、当中継局は、NHK−EとCTCを除く6つのチャンネルがアナアナ変更の対象でした。NHK中継局では、チャンネル変更の
サイマル期間に仮局舎があったようです。
また、デジタル中継局新築のため(?)、林立していた八木アンテナが撤去され、デジアナサイマル時には民放は送信鉄塔に
八木アンテナを数本取り付け、成田中継局を親局としていたようです。

デジタル化されたのは、2009年3月です。

ところで、事前にルートを確認してから行ったので迷うことはなかったのですが、地形が想像と異なり、平地なのか山なのか
よく分からない場所でした。

それでは、現在の様子を画像で紹介します。



全景を角度を変えて2枚。手前・デジタル、奥・旧NHK&CTCアナログ

左・旧NHK&CTCアナログ、右・デジタル

 


ここからは個別に紹介します。まずは、デジタル中継局です。

全景を角度を変えて2枚。

東京民放のアナログ中継局があった辺りに全社共用で新築されたようです。

 

鉄塔の全景と上部のアンテナです。

 


送信アンテナです。

受信パラボラです。

全局、この3mプレートパラボラにて佐原固定局TTL受けです。

 

 

局舎を角度を変えて2枚。

 

鉄塔基部です。 角度を変えて2枚。

 


モニターアンテナです。別の八木アンテナも見えます。

銘板です。

 

ところで、デジタル中継局の裏側の、ここが東京民放のアナログ中継局があった場所のようです。 雑草ばかりで痕跡があるのか確認できませんでした。

 


続いて廃局になったNHKとCTC共用アナログ中継局です。

全景を角度を変えて2枚。

現在は、ソフトバンクの携帯基地局になっています。ただ、アンテナ以外はそのまま中継局の原形を留めており、実にラッキーでした。

情報が少なくはっきりしませんが、アナログ終盤には、送信鉄塔前に成田中継局向き(?)と思われる、大きなプレートパラボラ鉄塔もあったようです。

 


局舎です。

引き込み部です。ケーブルが出でいませんので使われていないようです。

 


表札です。

壁面のロゴもそのままです。

黒いビニールが邪魔ですが、隣接の畑敷地に立ち入らないと取れないので、止めておきました。

どちらも、なんでCTCが上なのかと疑問でしたが、開局がCTCが先だと分かり、納得です。

 


送信鉄塔には、今は携帯電話のアンテナがあります。

機器の表示です。ソフトバンクと確認できます。

 


携帯電話の設備は、すべて外にあります。アナログ局舎からケーブルが出ていないことに納得です。

それでは、なんで局舎を残してあるのかが疑問ですが、当方としては、アナログ中継局が見られて良かったです。

 

中継局データ

アナログ NHK総合 NHK教育 NTV TBS CX EX TX チバテレビ
チャンネル 32ch 50ch 36ch 40ch 43ch 45ch 38ch 48ch
出力 各局とも 30W

当中継局では、NHK−EとCTCを除く6チャンネルがアナアナ変更の対象でした。
変更前のチャンネルは、NHK−Gが52ch、NTVが54ch、TBSが56ch、CXが58ch、EXが60ch、TXが62chでした。

アナログテレビ放送は2011年7月24日をもって終了しました。


デジタル NHK総合 NHK教育 NTV TBS CX EX TX チバテレビ
チャンネル 34ch 26ch 25ch 22ch 21ch 24ch 23ch 30ch
リモコン
出力 各局とも 3W

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