送 信 塔 見て歩き
栃木県 ・ 中継局


岩舟テレビ中継局、みかも山テレビ中継局  2007年8月、2010年7年、2013年8月撮影 (一部、2004年7月撮影)

岩舟中継局は、東北自動車道・佐野SAの東側にある「三毳山(みかもやま)」の山頂にあります。
なお、漢字が難しいので、以下は「みかも山」と表記します。

アナログ時代には、地元民放のとちぎテレビ単独の中継局(開局は1999年4月)でしたが、デジタル時代になり、
まず2009年12月にとちぎテレビが開局し、2013年3月にはNHKと東京民放各社が開局しています。
(NHKは2013年4月からは県域放送に移行しています。)
さらに、2013年1月には、NHK−Gのみ「みかも山中継局」と称する中継局が同じ鉄塔を利用して開局しています。

それでは、取材日付順に紹介します。



南側から見た、みかも山の全景です。 2007年8月撮影

 

栃木県・岩舟中継局は、地元民放の「とちぎテレビ」が単独で設置している中継局です。

  
東北自動車道「佐野SA」の東側正面に見える「みかも山」の山頂にあります。
この2枚のみ、2004年7月撮影

 

送信アンテナは向こう側の岩舟町に向いているようです。中継局の名称に納得です。こちら向きのパラボラも見えます。

みかも山とは、このあたりの山の総称で、中継局があるのは「青竜ヶ岳(標高229m)」と呼ばれる山です。
山全体が公園になっており、ふもとには大きな駐車場がいくつもあります。
遊歩道が整備されており、東西の駐車場からは山頂まで30分ほどで登れます。

 

以下は、2007年8月撮影です。
  
東北道・佐野SAから                   山の南側から

 

  
全景です。                見上げてみました。            別角度から。

 

  
トップ部です。               別角度から。               足利中継局受けのパラボラです。

 

  
局舎です。                         別角度から。

 

狭い山頂は、面積の約半分を中継局が占めています。また、樹木で覆われ、展望はよくありません。

  
表札です。                         鉄塔の基礎部分です。

 

  
ところで、山から下りた後、もう一度山頂部を観察すると、山頂から少し下がった位置にグリットパラボラを
発見しました。山頂の鉄塔のパラボラと向きが同じですので、足利受信用の予備アンテナなのでしょうか?。

また、いつからあるのかと、帰宅後、前回2004年7月に佐野SAから撮影した画像を再確認すると、しっかりと
写っていました。(つまり、見落としていました。)


2010年7月にふもとから、デジタル化後の状況を確認しました。


西駐車場からの「みかも山」全景です。

 


アナログアンテナの下にデジタルアンテナが付いたようです。

アナログでは、東側の岩舟町方向のみへの送信でしたが、デジタルでは、佐野方向にも送信しているようです。

今回の訪問では、時間があれば登るつもりでしたが、時間はありましたが、体力が残ってなくデジタルのアンテナや
設備の様子は、次回訪問時に確認することにします。


ここからは、2013年8月の訪問記です。


とりあえず、西駐車場からの遠景です。

 


拡大しました。変化があるのか分かりません。

2013年8月の取材は、この「みかも山」をメインにしています。猛暑日かと思われる日の登山で、体力の限界に近かったです。

 


さらに拡大しました。ん、プレートパラボラが新しくなっているようです。

 


山頂直下からの撮影です。

中継局はフェンスに囲まれています。

 

同じ位置から2枚。下方の2段5素子の垂直八木が気になります。

 


局舎は2棟あります。

こちらは、以前からあるGYTのもの、表示もそのままです。
開局順から考えて、GYTのデジタル機器はここにあると
思われます。

こちらは、新しいデジタル局舎と思われます。

 

送信アンテナです。チャンネルから見て、一番上がNHKと東京民放各社共用の1段3面と思われます。
その下が、とちぎテレビ単独の1段3面。さらに、その下に、上2段とは向きが異なる、1面だけのNHK−G単独の
「みかも山中継局」のアンテナがあります。

アナログGYTの機器は、すべて撤去済みと思われます。

 


モニターアンテナも2基です。

フェンスに東京各局のデジタル銘板があります。

 


足利向きのプレートパラボラはSHFと確認。TTLですね。

 


アナログ時代からあるこのパラボラ、他の設備が撤去されても残っているということは、
GYTデジタルの足利中継局放送波受けで復活したのでしょうか。(未確認です。)

山頂北側に私有地の作業道入口(立ち入り禁止)がありましたので、その奥にあるものと思われます。
また、電力線が強化されたようです。


西駐車場からの道のりです。(以下は、2007年8月の撮影でどうぞ)
  
この階段がスタート地点です。             途中、振り返ると、西駐車場が見えました。
                            また、中央に「東北道」が横切り、その奥に「佐野SA」も見えます。

 

  
最初は、整備された階段です。     途中、平坦なところもあります。

 

  
分岐部には、道しるべがあり親切です。       頂上に近づくにつれ、傾斜が急になります。

 

  
山頂に到着です。左に頂上の看板。          山頂の看板を拡大しました。
ハイキング道を挟んで、フェンスは、中継局です。

 


この画像は2013年8月撮影です。
樹木が切り倒され、西側の風景が以前より見えるようになっていました。


2007年8月の撮影に戻ります。
  
山頂から見た、西方向を2枚。佐野市の中心方向と思われます。
足利方向でもあります。

 


西駐車場にあった、公園の案内図です。

 

中継局データ

アナログ とちぎ
チャンネル 61ch
出力 3W

アナログテレビ放送は2011年7月24日をもって終了しました。


デジタル NHK−G NHK−E NTV TBS CX EX TX とちぎ
チャンネル 46ch 39ch 33ch 36ch 42ch 43ch 45ch 14ch
リモコン
出力 各局とも 0.5W

実質、増力です。


2013年1月にNHK−G単独の「みかも山中継局」が開局しました。

デジタル NHK−G
チャンネル 44ch
リモコン
出力 3W

NHK−Gのみ「みかも山中継局」として「44ch 3W」の高出力の垂直偏波で電波が出ています。
岩舟中継局からも「46ch 0.5W」で同じ方向へ水平偏波で出ていますし、D−paの「放送エリアのめやす」を見ると
みかも山中継局エリアの大半の場所が宇都宮タワーのエリアと重なっています。

このような状況で、どのような世帯が、この中継局にアンテナを向けるのでしょうか。

スカイツリーが受信できて、宇都宮タワーが受信できない世帯向け?。


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