送 信 塔 見て歩き
茨城県 ・ 中継局
N様提供画像で紹介します。


日立神峰 NHK中継局  2021年11月撮影

当中継局は、山頂部の北側に設置されています。デジタル中継局の開局は、2007年12月です。
なお、十王デジタル中継局が、当中継局よりも先に開局しているため、デジタル中継局の開局に先立ち、TTL固定局が2004年10月に開局しています。

全景と鉄塔の拡大です。

 

送信アンテナは、6L1段2面です。 角度を変えて2枚。

 


北側から見た敷地の様子です。 奥に民放中継局が見えます。

  


局舎が2棟あります。

 


それぞれの局舎の拡大です。

こちらがメインの局舎と思われます。
固定局と中継局の機器があるものと思われます。

こちらは多分、固定局の電源局舎と思われます。

 

 

それぞれの局舎の表札です。

局舎が2棟ありますが、どちらも固定局の表札が掲げられ、 中継局を表示する表札がありません。

なぜなのかを考えました。

当中継局がデジタル放送を開始する前に、県北部の十王中継局が先に開局したため、
番組伝送のために、当アナログ中継局にデジタルTTL固定局が先に置かれていました。

デジタル中継局を開局するにあたり、固定局局舎をそのまま中継局に利用し、表札を替えなかったと推測します。

(アナログ終了後は、アナログ局舎は撤去済みと思われます。←資料を見ると、デジタル局舎はアナログとは形式が異なります。)


ここでちょっとブレーク

周辺の中継局の開局日を調査しました。
NHK水戸基幹局(2004-10-01)  → 日立中継局(2004-10-01) → 日立神峰中継局(2007-12-10) → 十王中継局(2004-10-01) → 北茨城中継局(2007-12-17)
民放水戸中継局(2004-12-01)  → 日立中継局(2006-11-01) → 日立神峰中継局(2007-12-10) → 十王中継局(2008-12-10) → 北茨城中継局(2009-12-16)

並べてみると、面白いことが分かりました。
NHKでは、水戸基幹局と同時に、日立と十王が開局しています。NHK水戸と云えば、3大都市に続き、富山や岐阜とともに地方で一番早くデジタル放送が
開局した放送局です。とすると、十王中継局は、日立中継局とともに全国で一番早く開局したデジタル中継局と思われます。
十王中継局って相当重要な局みたいですね。

一方、民放のほうと云えば、のんびりしたもので、1局ずつ5年かけて北茨城まで整備しています。(日立神峰は、NHKと民放が同時開局です。)


中継局の紹介に戻ります。 


さらに電源局舎があります。 位置は、NHKと民放の中継局の間になります。

 


送信鉄塔と繋ぐラックです。

GPSです。

 


モニターアンテナです。

送信鉄塔の銘板です。 ん、2013年1月製造??。

資料では、送信鉄塔はアナログからの継続です。何か不都合が発生したのでしょうか。思いつくのは震災ですが・・・。

茂木ネットワークセンター様のHPを見ると、アナデジサイマル時(2007年12月)には、アナログ鉄塔から送信しています。

ここからは想像ですが、アナログ鉄塔を継続使用したため、地震の揺れで何らかの障害が発生したため、建て替えたものと推測します。

 


パラボラ鉄塔と繋ぐラックです。
先にも書いた通り、当中継局には固定局が併設されています。

日立固定局からの電波を受け十王中継局(固定局併設)へ送っています。(送受信とも2波共用2mプレートパラボラ、TTL伝送です。)

 


この画像は、当方が2005年8月に常磐自動車道・日立中央SA展望台から撮影したものです。
ひとつ上の画像のTTLパラボラが、右側に写っています。

 

中継局データ

アナログテレビ放送は2011年7月24日をもって終了しました。

デジタル NHK総合 NHK教育
チャンネル 20ch 13ch
リモコン
出力 各局とも 0.3W

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