送 信 塔 見て歩き
笹森山(福島市 松川)
KI様提供の画像で紹介します。


福島テレビ・FM基幹放送所  2017年8月撮影

福島県でも、民放中波ラジオのFM補完中継局が開局し、放送が始まりました。

KI様より、2017年8月撮影の画像が届きましたので紹介します。また、NHKとFTV放送所についても現状を合わせて紹介します。

まずは、FM補完中継局からです。


RFC ラジオ福島 FM補完中継局

ラジオ福島(RFC)では、2017年3月26日にFM補完中継局を開局しています。RFCは、ラジオ単営社ですので、どこにアンテナを
設置するのかと思っていたら、NHKとFTV放送所の間の場所に、独自に送信所を新築しました。


敷地の様子です。 左隅にFTV鉄塔、右奥にNHK鉄塔が見えます。 合成

 


送信アンテナは、3素子八木 2段1面+1段1面の構成です。
2段は東方向、1段は北方向に電波を出しています。

南方向は、郡山局でカバーしています。

パラボラなど福島市に向くSTLアンテナが見当たらないので、番組伝送は、有線と思われます。
下部の3素子八木は、郡山局への伝送アンテナと思われます。

免許情報を見ますと、2017年3月2日付で RFC に100MHz帯で固定局免許が出ています。

 


局舎です。

表札です。

ところで、福島市近郊での受信レベルは、他のFM局に比べかなり弱いとのことです。
出力は半分ですし、FRPでは 約1/4ですので、致し方ないですかね。 なんで、こんなショボい アンテナなのでしょうか。

KI様、各種情報をありがとうございました。


NHK福島 テレビ&FM放送 基幹放送所


全景です。 合成

当方が前回訪問したのは、2004年8月でした。その時は、デジタル工事を始めたばかりで、まだ鉄塔が建っていませんでした。
(門に掲げられていた表示で、自立式円柱鉄塔が建つことは確認できましたが・・・。)

 

各鉄塔の拡大です。

福島など東北3県では、震災の影響でアナログ終了が遅れましたが、それでも5年以上過ぎていますので、アナログアンテナは撤去済みです。
なお、教育テレビ(Eテレ)のアンテナは、FMと共用のため継続使用です。

 


それと、アナログアンテナ(VHF)は、4面もしくは無指向性でしたが、デジタルアンテナでは、
アナログUHF社と同様に指向性があり、北・東・西方向の3面です。FTVも同様です。

資料と現在の免許情報を見比べると、アナログ終了後、FMアンテナのFRPが少し上がっています。
STを調整したのでしょうか。


FTV 福島テレビ 基幹放送所

現在の鉄塔の様子です。 鉄塔の先端にデジタルアンテナが取り付けられています。 アナログアンテナは撤去済みです。

ところで、鉄塔に取り付けられていた2ダイポール6段4面のアナログアンテナは、モバキャス(NOTTV)に転用され、
廃局になるまで電波を出していたとのことです。また、その局舎がFTV局舎裏にあったそうです。

 


モバキャス局舎があったのは、FTV旧鉄塔が撤去された跡地とのことです。 現在は、更地になっています。
(グーグルの航空画像では、モバキャス局舎が確認できます。2017. 8月時点の情報です) 
    上記画像は、合成画像です。(金網のつなぎが変ですが、ご了承ください。) 


FCT及びとKFB・TUF放送所については、見た目の変化がないとのことで、新画像はありません。
(デジアナサイマル時にも別アンテナは無かったそうですので、デジアナ共用アンテナと思われます。)

 

放送所データ

ラジオ福島FM補完中継局  90.8MHz  500W

なお、この笹森山と同日に郡山市の黒石山に設置された郡山中継局が同一周波数・同一出力で開局しています。
大電力の同期放送です。

この方式により、福島県中通り地方では、車で移動中でも周波数を変えずにRFCの放送を楽しむことができるようになったとのことです。


廃局済み

モバキャス福島送信所  214.714286MHz  7.5KW

モバキャスは、2016年6月末をもって廃局になりました。


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