送 信 塔 見て歩き
福島県 ・ コミュニティFM局
N様提供の画像で紹介します。
昭和村 FMラジオ中継局 2021年11月撮影
福島県大沼郡昭和村は奥会津地方に位置し、周囲を高い山に囲まれ、福島や会津若松などから送信されるラジオ放送は、
いずれも聴取しづらい難聴地域でした。
そのため、総務省の「民放ラジオ難聴解消支援事業」を活用してラジオ中継局が整備されました。
これは昭和村が免許人となり、福島県内のラジオ3局の番組を放送する公設公営型の受信障害対策中継局(ギャップフィラー
中継局)です。(超短波<FM>による受信障害対策局に付き、中継局の名称にSFMが付きます。中波放送のNHK第1も、
ここではFMで送信されています。中波のRFCにはFM補完中継局もあります。)
事業名に民放ラジオと付いていますが、NHKも対象に含まれているようです?。
中継局は、村内9か所に設置されました。 開局(本格運用開始)は、2020年2月1日です。
それでは、画像で紹介します。
画像下部の送信所名をクリックして、それぞれのページへお進みください。
下中津川SFM (本局) |
松山SFM | 奈良布SFM | 山神平SFM | 大芦SFM | |||
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小野川SFM | 日落沢SFM | 野尻SFM | 喰丸SFM |
送信鉄塔が新築された下中津川局のほか、各送信所の形式内訳は、既設防災無線柱設置型が7か所(うち送信アンテナ2面が5か所、1面が2か所)、
新設送信所が1か所(送信アンテナは2面)となっています。
NHKテクノロジーズ(旧NHKアイテック)がネット上にUPしている資料によると、3波送信は全国初の整備方式とのことです。
また、同資料には、システム設備構成概要図があり、それを見ると、NHK第1放送は会津若松中継局(中波)の電波を、RFCとFM福島は
会津若松FM中継局の電波を、会津若松市内で、それぞれ個別の受信機で受信し、エンコーダー
→ ハブ → VPNルーターを経由して、
信号はフレッツ光回線により、受信所(下中津川送信所の鉄塔に併設の機器?)へ送られます。
受信所に到着した信号は、VPNルーター → ハブ → エンコーダー
→
FM変調器を経由して、同じく下中津川送信所の鉄塔に取り付け
られているFM−GF送信機へ送られ、電波として発射されます。
また、信号は上記FM−GF送信機手前で光送信機へ分岐され、昭和村が運営する光ファイバー網により、他の8送信所へ送られます。
各送信所に届いた信号は、光受信機 → FM−GF送信機を経由して電波として発射されます。
このように、当システムは本局(親局)の電波を受信して、各送信所で受信・再送信しているのではなく、光ファイバー網で結ばれています。
昭和村の広報誌 2020年2月号には、開局のお知らせともに送信所の位置図が掲載されています。
転載します。
上記アンテナマークをクリックすると、グーグルストリートビューで見ることができます。(別ウィンドウで開きます。)
中継局データ
ラジオ福島 90.8MHz 0.1W
エフエム福島 82.8MHz 0.1W
NHK第1放送 88.0MHz 0.1W
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