送 信 塔 見て歩き
青森県 ・ 中継局
八戸市のO様提供の画像で紹介します。


白糠テレビ中継局  2013年7月撮影

青森県の白糠中継局は上北郡六ケ所村泊地区にあります。東通村との境に近い国道338号沿いの高地です。
なぜ中継局名が「白糠」なのかと調べてみると、すぐ北側の東通村の地区名のようです。(当中継局は、中継局の北側、
東通村の沿岸地域をサービスエリアにしているため、局名を所在地名ではなく東通村内の地名にしたものと想像します。)
なお、北海道 釧路地方にも同名の中継局がありますが、関連はありません。

当中継局はアナログではNHKとRABのみの開局でした。2010年12月にATV・ABAを含め全局同時に
デジタル化されました。

訪問時点では、アナログ設備は撤去済みで、旧NHK中継局は、FPU基地局に転換されているとのことです。


それでは、旧アナログ中継局の説明です。

先にも書きましたが、当中継局はアナログでは、NHK2波(1967年12月開局)とRAB(1968年11月開局)のみでした。
設備はそれぞれ独立しています。両社は、50mほど離れていたと思われますが、RABが撤去済みではっきりしません。

NHKは支柱式14m鉄柱に、送信アンテナは5素子八木(垂直)1段1面が2段(上が教育テレビ)。
受信は、8素子八木2列で八戸局(天魔平)受け。

RABは支柱式10m鉄柱に、送信アンテナは5素子八木(垂直)1段1面。
受信は、8素子八木2列で八戸局(天魔平)受けでした。

両社とも1989年12月に増力しているようです。

旧NHK中継局は、FPU基地局に転換され、表札も取り替えられています。

それでは、NHKのFPU基地局から画像で紹介します。


NHK白糠FPU中継設備


全景です。

局舎です。

表札です。

表札の名称が上記のように「NHK白糠FPU中継設備」となっていますので、他のFPU基地局に比べ、簡易的なものと思われます。

 

上部パラボラの回転範囲及び、下部パラボラの送信方向がはっきりしませんが、中継局に近い地域には原子力関連設施設
があり、東日本大震災以降、これらは最重要の取材対象ですので、NHKでは廃止したアナログ設備を再利用してFPU基地局
を設置し、青森放送会館と烏帽子岳のFPUで追えない範囲をカバーしているものと想像します。

他サイト様のアナログ時代の画像を見ますと、「南北2方向に向いた小型パラボラ2基」と送信アンテナとは別に同じ北方向に
向いた「ローバンドVHF八木アンテナ」があり、以前より何らかの固定局が併設されていたようです。
(付近には別の局舎もあったようですが、詳細は不明です。)

なお、上記ローバンドVHF八木アンテナは、RABの送信アンテナの可能性もありますが、情報が無く不明です。
もしそうであれば、数年前にNHK鉄塔に移ったことになります。


デジタル中継局

デジタル中継局は、アナログ中継局付近に全社共同で設置されました。

全景を角度を変えて2枚。

 


表札です。

 

局舎を角度を変えて2枚。

 


鉄塔です。

送信アンテナとパラボラです。

見上げてみました。

受信は、上記プレートパラボラにて固定局経由のTTLらしいですが、未確認です。

その後の調査で、新たに東通固定局という中継ポイントを設置し、この固定局経由で当中継局へ番組が送られているようです。
また、NHKは東通固定局を経由して、むつ中継局へも伝送しているようです。一方、民放各社の むつ中継局への伝送は
北上固定局経由のTTLらしいです。(なお、未確認の情報です。)

 


上方のGPSです。

下方のGPSです。

 


モニターアンテナです。

銘板です。

 



付近に三角点があります。

 

中継局データ

アナログ NHK総合 NHK教育 RAB
チャンネル 1ch 5ch 3ch
出力 各局とも 10W

ATVとABAは、アナログでは開局していませんでした。

アナログテレビ放送は2011年7月24日をもって終了しました。


デジタル NHK総合 NHK教育 RAB ATV ABA
チャンネル 26ch 16ch 28ch 30ch 32ch
リモコン
出力 各局とも 3W

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