「富山の新聞事情」  2012.2.19 掲載


この項目には、当方の個人的な研究に基づく、推測・判断も多く含まれています。誤りはご容赦ください。
また、知らないうちに状況の変化もあるかと思います。
なお、ここに書かれることを元に関係新聞社への問い合わせは、ご遠慮ください。(笑)


◎新聞販売店の考察

日本の高い新聞普及率は、宅配網が支えているのは間違いありません。もし、宅配が無くなり、欲しければ買いに行かなければならなくなったとしたら、『NHKがWOWOWのように視聴料を支払わないとスクランブルで見られなくなるぐらい』新聞社にとっては衝撃かつ打撃でしょう。(例えが変かな?。要するに、どちらも、自ら進んで情報に接しようという人が多くないであろうということ、魅力的なものでなければならないこと、代わるものが他にあるということを言いたいのです。)

最初から話が脱線していますが、富山県の新聞販売店、と云っても身近な高岡市内ぐらいの範囲ですが、北日本新聞、富山新聞、読売新聞は、専売店形式です。他の新聞は、これらの店の併売か、合売店です。順番に見ていきます。

北日本新聞は、個人経営の新聞店ではなく新聞社自らが販売会社を持ち、あちこちに営業所(販売店)があるようです。←この方式は市街地だけかもしれません。また、新聞社直轄のため、スポーツ紙を含め他紙を扱っていないようです。(各種業界紙については不明です。)
それと、話題から外れますが、昭和から平成に替わるころの何年か(時期の記憶があいまいです。)だったと思いますが、北日本新聞の元日号の配達(印刷も)が変則的でした。何かというと、新聞の配達が大晦日の午後10時頃でした。新聞配達員のことを思っての繰り上げだとは理解しますが、余りにも早い時間でした。(地域によっては、別刷りの分厚い付録を夕方に配達していたようです。)
当時はレコード大賞は大晦日でしたが、当然受賞者の掲載はありません。紙面の内容から締めは午後6時頃と思われます。
幸いにもこの間、大晦日の晩に世間を騒がす出来事はありませんでしたが、やはり苦情が出たのでしょう。また、新年を祝う深夜イベント(カウントダウンや花火など)が行われるようになり、それを報道するために元に戻りました。ただ、これも販売店が単独1紙のみ扱うからこそできる技だと思います。(併売・合売だと二度の配達か、せっかく早く刷っても、他紙と同時の通常時間の配達にしかなりません。)
2000年10月の県知事選挙は、ちょうど新聞休刊日に重なりました。この時、北日本新聞は通常発行し報道しました。他紙は、特別号外を発行していました。読売新聞の号外の裏には、前日紙面から流用で当日のテレビ欄を載せるという、芸の細かさ(?)でした。
2000年といえば、富山で国体が開催された年ですが、国体開催中にも休刊日がありましたが、この時も同じような対応でした。
このような例は他県にもあると思います。

富山新聞店は、毎日(スポニチを含む)を併売しています。←少し前の情報です。今も同じかは不明です。
また特別に頼めば親会社の北國新聞(能登版←早版)を配達してくれるらしいです。(未確認です。)

読売新聞店は報知はもちろんですが、多くの店で日経も取り扱っています。

北陸中日新聞と朝日新聞は、以前はそれぞれ専売店でしたが、知らないうちに、この両紙を扱うようになったようです。(朝日新聞店が中日を併売の形式?)わが家では、一度だけ間違えて反対の新聞がポストに入っていたことがあります。(それで気付きました。←店には朝日の看板しかありません)以前、中日スポーツだけ配達してもらえないかと、販売店に尋ねたところ中日本紙と一緒でなければダメと断られましたが、今だと朝日を取っていれば可能ですかね。もしかして、条件なしに中スポだけでも可能になっているかもしれませんが・・・。(その当時は、他のスポーツ紙と比べ、中スポの月極定価が相当安かったための行動です。逆に言えば、中スポだけを配達すると赤字になったのでしょう。なお、価格差が縮まり今これをしようとは思いません。)

産経・サンスポやデイリースポーツは、富山新聞店だったような気がしますが、一度も取ったことがないので分かりません。

北日本新聞と読売新聞以外の新聞販売店は、知らないうちに場所が変わっていることがあり、びっくりするとともにあまり売れてないのかなと、思ったりします。

一方、JR駅売店は、流通ルートは別にあるようで、地元新聞店を経由していないと思います。←表現が曖昧なのは、以前は断言できましたが、ある休刊日前日に某紙を、駅売店で買うと、販売店の休刊日のお知らせが、中に折り込まれ、"あれっ"と思ったことがありました。あまり売れていない新聞は、地元新聞店経由のようです。

また、コンビニでは、系列や店舗により契約形態が色々のようです。地元紙にチラシが折り込まれている店と、そうでない店があります。売られている新聞、特にスポーツ紙に特徴があり、店によって銘柄にバラツキがあります。毎日はなくても、スポニチはありますし、まず見かけない産経ですが、サンスポがある店は結構あります。また、一部の店舗には、県内で配達されていない北國新聞があります。

以上、「富山の新聞事情」の考察でした。