東京タワーがカバーする放送エリア 新タワーはどこに?

放送大学は、東京タワーから出力50KWで放送しています。同HPの受信可能地域の地図を見ると、そのサービスエリアは、時計回りに「平塚・青梅・東松山・館林・小山・真岡・石岡・佐原・東金・館山」を結ぶ内側としているようです。

一方、総務省発表の地上デジタル放送の出力最大時(10KW)のエリアもほぼ同じ範囲を示しています。また、東京タワーのアンテナ高さは、放送大学のほうが若干高いですが、ほぼ同じと見てよいです。

以上のデータから判断するにアナログ50KWとデジタル10KWは、同等のサービスエリアを確保できるものと思います。(すなわちデジタルは、1/5でよいということです。)

次に現在のVHF波は、通常の受信方法でも、伊豆半島東側や甲府、黒磯付近でも受信できるものと思います。UHF波は、VHFに比べて直進性が強いため、見通し範囲外へは届きにくいかとは思いますが、現在の放送大学並みの50KWで放送すれば、南西方向は熱海、北は矢板辺りまでは届くのではないかと思ったりもします。また、西方向は甲府へも十分届くようになります。どうも、この点が問題のような気がします。

東京都心と甲府の間は、高い山がなく電波が比較的たやすく甲府盆地へ届きます。テレビがデジタル化された後は、本来の放送エリア外に電波が届くことがないようにするのが総務省の方針のようです。したがって、東京タワーからの電波は、甲府へ届かない10KWにしたものと思います。ただ、本来の放送エリアであるの北関東へも届かないので、数多くの中継局が必要となります。これでは、費用や時間の点からも問題です。そのため、次の案が練られているのだと感じます。

それは、より遠くへ電波が飛ばせる高いタワー、しかも甲府方向へは飛ばない位置に建設するというものです。この条件に当てはまる場所は、甲府方向が山で隠れる埼玉県南部辺りが有力と思います。

以上は、まったくの想像ですが、うがった見方でしょうか。


Copyright ©2004 mitearuki. All rights reserved.